ぎお

【A1】
まるで受け身な僕等
友達とか
いないわけじゃないのに
怖い理由
【B1】
家族のような
無償の愛を
欲しいと望むのは
無理だとわかってる...

【A1】
砂塵の荒野　翻し　ひとり目指す彼方はまだ遠い
心音高らかに　帆はためき　砂漠の海かき分け進む
果て無き白い霧　見失う先　四方は砂の音に囲まれ閉じられ消えていく
ここで命途絶えるのか　囁き惑わす声　傾けてはいけない心両耳を塞いだ
【S】
遠吠え　木霊した　見えない　鳥が空を掠め
舞い散る　聖...

ありふれた今日　雲ひとつない　飛べそうな空　一面の青
致死青空に　押され今日を　命日にしよう　孤独とさよなら
教室の片隅いることすら見えない
透明人間が一人いなくなって
気づかないし困らない　だから今
窓に足をかけ　空だけを見上げている
誰かを呼ぶ声がしてどんなに驚いたか　わからないだろう
誰からも...

太陽集めて　天井に映る　揺らぐ水玉模様
おはようの言葉　懐かしい声が　空から降り注いだ
一人　取り残され　消えた記憶　隣にいたはず
二人　思い出だけ　留まってる　ずっと傍に
悲しくて悲しくて泣いた夜　突然の別れだけ
切り取った場面繰り返し　君の愛を探した
月光集めて　天井に映る　揺らぐ水玉模様
おや...

やって来る　死神　あの世です　call
どんな死　どんな屍　迫られる　選択
最期の場所探し
右往左往して
生命の終わり
少し早すぎる
何もできないで
足掻き藻掻きもう
一分を切る
秒読み開始...

【A1】
放課後の教室で　遠のく後姿を
見送る秘密の恋　誰にも知られないよう
【B1】
触れたその先を　桜色に　染め上げる掌
わたしの名を呼ぶ　優しい人　先生
【S1】
何度も叫んでいた　何度も叫んでいた
押さえきれない　恋心　全て消えて　なくなれば
【A2】...

【1A】
夏草が薫るいつもの帰り道　二人の距離は近いようで遠い
夕闇の色に不安募っていく　今日の予定は中止行けないかも
【1B】
群青滲んだ雫が降る　祭りの終わり告げられ逃げ込む　古い神社の軒
なかなか止まない雨に顔を見合わせて他愛のない話濡れた制服のまま
【1S】
流れ星がきらり
君が後ろを向いて...

【A1】
夕暮れ沈んでく　焼きつく色
鳥達に追い越され　並ぶ影
【A2】
喧騒が止まって　耳を澄ます
教会の鐘の音も　聞こえなかった
【B1】
誰もいない海岸線に戯れる白波残し
【S1】
赤に揺らぐ　境界　海と空繋がる線刻むだけ　でも見えないの...

窓を叩く　音に目を覚ました
月の光落ち込んだ冷たい部屋
眠る傍らにひらひら　現れた知らないあなた
見つめ合う一瞬と心呼び覚まされてしまった瞬間
夜風だけを纏い飛び出した　見失わないように
誘うその姿追いかけて走り続けた　裸足のまま
暗い夜の森を　すり抜け丸い月背に回る
浮かぶ影をただただ見つめ逸らせ...

【タイトル】　PI
【A】
妄想世界の住人 が　脳内で幕を開けた　自分
亡念視界の住人 で　能のない１０人は　自由
住人が世界の　外側へ逃亡　冒頭の１０人は収集できた
収拾つかない理由　主人格がいないせい
あいつは自由人すぎて使えないん　だ
【B】
くびきりおとされひとまたひとりいなくなる
さるひと...

【タイトル】
ライフ０
【A1】
時計の針一本　床に落ちた
真四角の　部屋で一人　目を覚ます
呼び鈴鳴らしたのは　非人間だ
覗き穴　向こう側に　漂う影
【B1】
煙のような身のこなし　勝手に部屋に入ってきた
四角隅に追いやられ対峙　視覚できないのに退治？...

【A1】
戦ぐ風たちに　流され水面が囁き
寝静まったばかりの　虫が音色を奏で出す
【B1】
覆う雲の切れ間から　覗く声は
降る雨にかき消された
【S1】
届かない天を仰ぎ地に伏した　我が身を憐れむ
二人を紡いだはずの　先の無い糸が揺れる
【A2】...

地球の裏の裏に　まで届くく　らいのスペース　ビーム撃つから
的を一人分用意し　てて
ボーナスPだから　準備はOK？　ゲットしてね
ここより絶対領域　白線までお下がっ　てて
ひっぱって　揺れるポニーテール　ひっぱって　ちりちりと煽る　バラバラの恋模様
第三勢力現れた　新興勢力が現れた
完全武装彼女の秤...

【A1】
ひとり星に祈り　月は何も言わず　ただ見降ろしていた
そんな　夜のこと
【B1】
扉　開かれた日
ひとつ　願いが　叶ったのだと
扉　旅立つ時
要らぬ　器を　殺して消えた
【S1】
果ての見えない　出られない箱　迷宮にひとりきり...