「クラシカル」

現代型の文学少女は純文学に見放されて
店頭型のポップチューンに代わりに慰めてもらってる

私小説でも書こうかなと焼けたドロワーズ転がして
「ブラックコーヒー」と上書きしたポットからミルクココアを注ぐ

幼いころの私といえば交差点のない星が描けず
午前二時半の世界が12時間後も同じと信じなかった

ユラユラ 大天体の果てに
弾ける消失点のストーリー
500AUの遥か向こう

ユラユラ 大天体の彼方
眺めるワンルームのフローリング
窓辺で抱き合ってる二人は
私と君じゃなくてもいいよ


黒髪ショートの女の子 紀元前から愛されて
大嫌いだった教室の半自由の時間を埋めてくれた

彼女みたいになりたいと慣れた長髪を切りそろえ
暗いキュラソーを混ぜたシャンプーで洗い流してるうちに放課後

私がすていつ 君と二人で行こうと決めた終業式の日
どこか遠く知らないロケットが四度目の月も壊してしまった

クラシカル 大恋愛の果てに
目がけた望遠鏡の端に
映り込む微かなシンチレーション

クラシカル 大恋愛の彼方
飛ばした過去へのタイムマシン
狭くて手紙だけだったけど
初雪と一緒に降ってくれたら


ユラユラ 大天体の果てに
浮かんだワンルームのフローリング
世界はこれから終わるのかな

ユラユラ 大天体の彼方
飛ばした君へのタイムマシン
初めて書き上げた物語

クラシカル 大恋愛の先に
降り積もる過去が街を染め上げてゆく
窓辺で抱き合ってる二人は
私と君じゃなくてもいいよ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

クラシカル

クラシカル 歌詞

閲覧数:138

投稿日:2013/12/21 19:18:13

文字数:644文字

カテゴリ:歌詞

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