バケモノと花束 / 可不

「あなたに花束を 贈りたいんだ
僕が好きな花だから。」
散りゆく花弁が 秒針を指した
ずれた時計が唄った

黒い涙が僕の眼に迸る日に
割れた鏡の中に血がまた滲んでく
バケモノ達は 今日も叫ぶ
「今日もまた寝不足。」

白い朝日が街をまた照らし出すように
僕は檻の中 一人ただ待ち望んでる
怖がらないで 逃げないで
悲しみをすくい飲み干す

そのまま世界は無口に
僕らを見つめて夜道に鍵を隠す

あなたに花束を 贈りたかった
平凡な願いなのにさ
僕らはバケモノだ 君の願いや
好きな花もわかりやしないよ
それでも僕ら鍵を探してる

空の赤、僕の影を伸ばし 睨んでる
「残された時間は思ったよりないよ」と
バケモノ達は 今日も探す
幸福は痛みに宿る

恨みながら 妬みながら
その温さを訝った時
はじめて自分で歩き出す

あなたに花束を 贈りたかった
平凡な願いなのにさ
僕らはバケモノだ 醜いもんさ
ただ、世界に触れたいんだ

「あなたに花束を 贈りたいんだ
君に似合う花だから。」
散りゆく花弁が 秒針を指した
ずれた時計が唄い出したら

写真にうつる人は二人だろう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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バケモノと花束_lyrics

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投稿日:2023/03/18 19:06:06

文字数:497文字

カテゴリ:歌詞

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