いつの間にかぬかるんでいた
土の上を歩いていた
何度も分かれ道を選び
ひとり歩いていた
見上げた空は灰色で
光など射すはずもない
あぁ、ようやく気付いた
さっきの分かれ道は
間違った方を選んでしまったみたい
黒い感情が己を蝕んだ
取り返しのつかないくらい
誰に助けを請えばいいのか
あてもなくただ立ち尽くす
砂混じりの雨は止む気配がない
下がっていく体温
つまづいて倒れた体を
庇うものなど何もない
立ち上がることもできず
ただ着の身着のまま汚れていった
きっとどこへ行ったって
初めから出口などなかったのでしょう
朽ちた体は苔の蒸すように
土に帰るのです
せめてどうか終わりには
優しい暗闇に誘って下さい
黒い感情が己を蝕んだ
取り返しのつかないくらい
我が魂よ来世ではどうか
報われて下さい
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