世界で飲まれるコカコーラ、世界で聴かれるマイケル・ジャクソン、世界を繋ぐインターネット。
 宇宙に風船のように浮かぶ地球の表面は、世界と呼ばれる人間たちの空間。私たちはそこで暮らしている。ちっぽけだけれど成長し、仕事をこなし、人と知り合い、人を好きになり、愛し、そして子供を育て、死んでいく。私たちはこれが人生だと言うことを知っている。
 私は人を好きになった。そして愛せれ、愛されればといいなと思う。一緒にコーラを飲み、一緒に――まだ聞いたことのある曲は少ないけれど――マイケル・ジャクソンを聴きたい。もし何かの事情で離れ離れになったら、インターネットで繋がっていたい。
 あぁなんて素晴らしい世界なんだろう。世界は私を成長させ、様々な経験をさせ、そして人を好きになることができた。
 私は風船のように浮かぶ地球を想像してみる。パンと割れて消えてしまうような危なげなさはない。――私たちは、ちょっとしたことで変化してしまう。どこかから現れたちょっとしたことに、私たちは無防備だ。
 私たちは死んでゆく――あぁなんてちっぽけなんだ。

ライセンス

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ありふれた気持ち

2010年1月20日、習作。目の前にコーラがあったからこその書き出し。結局そういうことだよねと言うお話。
構造的に、前に述べたことを反芻するような文章を心がけました。といっても何日か前からこの手法をなんとなーく使い、意識したのは初めてと言うこと。ある程度役立つ手法だと思った。

何がしかご意見いただけると幸いです。失敬。

閲覧数:72

投稿日:2010/01/21 02:19:32

文字数:467文字

カテゴリ:小説

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