轟く磊塊
毳々引き抜き
つんのめる理解

挨拶一つで
全てを許せば
誰しもが異形

重なり合えば
終わりが兆す
それならそれで
よいのだけれど
このまま喫えて
停滞したい

君が座して眠れば
僕は座して舐ろう
ヒューマノイドに凝り固まる
苦悩に胡座し椅子となろう

椅子となろう

混濁意識の
表層付近で
なんとなく理解

微妙な加減の
不安の快楽
薄気味に這わす

大匙小匙
芥子や胡椒
辛味と名乗る
痛みよろしく
上位概念
抱き込み擬態

此処に罪を植え込む
そして土は凍てつく
ユーモレスクもだまになれば
不遇の鬆となり言葉も無い

言葉もない

無言の椅子

或いは明月に照らされた
小脇に群がる嫌な風
とてつもないほどに音が無い
勘繰りたくても思考が無い
所詮は椅子でありますから

重なり合えば
終わりが兆す
それならそれで
よいのだけれど
質頽れ
噤ぎ補したい

君が座位に責付けば
僕は座成り滅ぼう
アンチテーゼが引き括める
浮動に傅き椅子となろう
椅子となろう

無言の椅子
無情の椅子
無道の椅子
無明の椅子

我が名は椅子

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

人間椅子

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投稿日:2019/07/08 17:58:58

文字数:472文字

カテゴリ:歌詞

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