歩き方より先に
僕らは言葉を覚えた
二人じゃなかった一人と一人の
言葉が距離を埋めた
自分のことすら知らないから
他人のことなんてわかるはずもなくて
言葉という言葉だけじゃ
言葉を語ることすらできないんだ

誰かの考えがわかるほど
器用に生きられない僕らが
互いをわかり合う為の手段
それを言葉というのなら
言葉にならないその気持ちも
言葉にしたくないその思いも
言葉にして届けてくれ

自らを諭す教える
自分に対してだって言葉がいる
過去現在未来
時間を紡ぐのに何十万行
自分のことすら話せないから
代弁者なんてどこにもいなくて
言葉にできない心だって
言葉にしなきゃ消えるだけだ

誰かの考えがわかるほど
器用に生きられない僕らが
互いをわかり合う為の手段
それを言葉というのなら
言葉にならないその気持ちも
言葉にしたくないその思いも
言葉にして届けてくれ