月の香が頬を霞め
夜露光り
あの日の影淡く煌めき
季節移り 時は流れど
心に残るは
嗚呼、我がかぐや姫


夜風さらり
夏の熱も忘れかけた秋の頃です
月もないあの日、暗闇であなたと出会えたのは運命でした

あなたが残した手紙は何度も読み返しています
あなたが側にいるようで
引き寄せて抱きしめられたら
どんなに二人は救われるでしょうか


「月がかかる夜に雨が降ったら、それは私が流した涙」


儚い笑顔と透明な声が蘇る 鮮やかすぎる程に

かぐや姫は月の罪人(つみびと)
月の満ち欠け
いつか帰らなければ


「いつの日か、罪が流れ消えたら、また拾ってもらえるかしら」


満ちる月を見る度に
悲しげに顔を伏せるあなたに
かける言葉など見付からず
作り笑いとお酒でごまかした

あなたがどんな罪を犯したのでしょうか
誰があなたを悪だと言うのでしょう
あなたは私を一人残し、月の光に腕を引かれてゆく

地上に降る光
高く掲げた手を浸す
今夜の月があんなに美しく、ぼやけて霞んでしまうのは
あなたがいるからに違いないのでしょう


「いつか罪を償って、ただの女の子としてあなたに逢えたら」


そんな淡い夢を月に映して瞳に蓋をするあなた

夜空見上げあなたへの歌を捧げます
私の最初で最後の恋でした
泣かないで
どうか奏でる私を照らしてて

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【歌詞応募作品】Moon drop

応募させていただきました。
http://piapro.jp/t/UFTq

閲覧数:82

投稿日:2011/10/17 18:30:05

文字数:570文字

カテゴリ:歌詞

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