ああ、ひとりぼっちの空はとっても暗くて。
 真っ赤に染まる景色は歪んでいく。
 遠くから聞こえてしまうあなたの声が聞こえない
 というか聴きたくない。
 耳をふさいだ。
 この手も、目も、心も……全部いらないよ。







≪孤独の番人 Ⅱ≫



 誰かのためになりたい、ってあなたは言うけどそれは自己満足なんだと思う。周りからみればそれはきっと優しさに思えるんだけど。

「なあ、マユ。なんかすることあるか?」
「い、いや……特にないけど」
「そうか。なんかあったら言ってくれよ」

 嬉しいんだけど。
 なんだか優しいと思えない。
 独りよがりってのは見苦しくて、それはただのエゴイストにしか見えない。
 君が――思い通りにならないなら。














 壊しちゃえばいいんだ。











 吐き気がもうしちゃうくらい、私は狂ってたのかもしれない。
 破壊、破壊、ハカイ、ハカイ。
 壊しちゃえば壊すほど、愛せば愛すほどなんだか切なくなってくる。
 この感情は……なに?
 ああ、どうかこの感情をする心を誰か撃ち抜いて。
 構って欲しい。あなたに……。
 もう、私の思考回路の理解はもう……停止していた。













 そう――私はもう、孤独の番人だった。















 私は君の一番になりたくて、全てを壊したんだ。
 “愛されたい”
 願うことは罪なのでしょうか?
 願えば願うほど……この感情はなに?
 この感情をする心を誰か、突き刺して。











 そう――私は、さみしがりやで面倒臭い――孤独の番人なのだから。







おわり。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【自己解釈】孤独の番人 後編

ようはコミュショーなボッチだったんですね!


ピンポーン


ん? 誰かやってきたな……



原曲:http://www.nicovideo.jp/watch/sm19154807

閲覧数:364

投稿日:2012/10/27 22:51:29

文字数:715文字

カテゴリ:小説

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