淡い眠り 醒めるまでに
歌う 案山子に 告げて 

バス停の背に 鈴をつないだ 
「いつかの 土曜日まで」


砂鉄の町 息をひそめた
おそい春の 窓辺

カバンたちは 先をいそいだ
さわぐ 時計 なだめて


雲がわけば 軒のツバメが
黒い土を 重ねて

がれきの夢 壊さぬように
ひまわり のびるまで


となり町 つづく道
空に たなびく 煙を見ては

遠くまで 行けるように 
ぼくは あたらしい 靴をえらぶ


淡い眠り 醒める までに 
歌う 案山子に 告げて 

バス停の背に 鈴をつないだ 
「いつかの 土曜日まで」


星が訪ねた 川の流れに
掠れた 恋を映す

古い 舟歌ひとつ 浮かべた
深い夜 わたるまで


顔だした 虫たちが
朝に 花靄 仰ぎ見ては

吹く風に 消えぬように 
きみは こぼれた 声をはこぶ


となり町 つづく道
空に たなびく 煙を見ては

遠くまで 行けるように 
ぼくは あたらしい 靴をえらぶ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

案山子のリディム

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投稿日:2022/04/15 16:42:59

文字数:423文字

カテゴリ:歌詞

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