あなたは私を抱え込んで
部屋の片隅に下ろした
無機質な箱と
繋がる線は
やけに冷ややか
けれど
私はすでに慣れているわ
あなたの指が
私を揺り起こす
私の唇を
指でなぞって
声を出す許可をちょうだい
その両手で
私の鼓動を早めて
瞼を開けると
微笑むあなたがいて
それに返すように
私も微笑むの
それが私の幸せ
私の生きる証
この悦楽を
永遠のものと
勘違いできるほどに
私は全てを感じていたい
消費期限は
あなたの愛が尽きるまで
瞼の重みを感じて
私は床に横たわるの
狭まれた視界に
映るは
あなたが去っていく姿
頬に伝う涙を
知る頃には
私は眠りについてしまう
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