「オレンジと影」

遊ばれる風とオレンジや赤の
踏みしめた枯れ葉背を向けた夕陽
足元に作る自分の影を
見たくないと瞳を閉じる

ねえ know？
教えてほしい
ねえ know？
生きてく意味を
ねえ know？
今頬を伝い
影に墜ちてく

希望がないなんて思わない…けど
祈りで世界など知ってる変わらない
突き抜けた衝動が今
僕を突き動かしてる
だから、止まらない

オレンジの中に一滴、二滴と
雫が弾けてジワリ広がってく
まるで映し出す心の痛みが
溶けて滲んでるように

ねえ why？
このセカイを
ねえ why？
通り過ぎてく
ねえ why？
赤が黒へと変わる
戻れない

咲いた花の色は白く光り照らす
上を仰ぐあの空は
水色を取り戻せる？
突き抜けた衝動が今
僕を突き動かしてる
だから、止まれない

――神様はいると信じないだから――

十字の照準儚く揺らぐ影
響いた轟音散らばる傾き

――イノリハササゲナイカラ――

----ひらがな----

「おれんじとかげ」

あそばれるかぜとおれんじやあかの
ふみしめたかれはせをむけたゆうひ
あしもとにつくるじぶんのかげを
みたくないとめをとじる

ねえのう？
おしえてほしい
ねえのう？
いきてくいみを
ねえのう？
いまほおをつたい
かげにおちてく

きぼうがないなんておもわない…けど
いのりでせかいなどしってるかわらない
つきぬけたしょうどうがいま
ぼくをつきうごかしてる
だから、とまらない

おれんじのなかにいってき、にてきと
しずくがはじけてじわりひろがってく
まるでうつしだすこころのいたみが
とけてにじんでるように

ねえほわい？
このせかいを
ねえほわい？
とおりすぎてく
ねえほわい？
あかがくろへとかわる
もどれない

さいたはなのいろはしろくひかりてらす
うえをあおぐあのそらは
みずいろをとりもどせる？
つきぬけたしょうどうがいま
ぼくをつきうごかしてる
だから、とまれない

――かみさまはいるとしんじないだから――

じゅうじのしょうじゅんはかなくゆらぐかげ
ひびいたごうおんちらばるかたむき

――いのりはささげないから――