明けることない夜の果て 唄さえ途切れた星の棲み処
いつしか誰もが忘れた きらめく記憶

俯くだけの日に飽きて 歩き出す暗い六等星
この両手は何を掴み 失うのだろう

深く横たわる空 いつからこんな
寂しいものになってしまった?
「毀れた色をすくえるなら」
怯える目を開いて明日を睨む

溜息浮かぶ天の川 足音もぽつりと星めぐり
ほとりではしゃぐ貝の沓 なくした景色

当て所なく揺らぐ影 招くしるべは
ほのか灯りだす三角標
ぼくがぼくを きみがきみを忘れたって
消せないつながり

静かな那由多は あんなに愛してた せかい
離したその優しさを 温かさを もう一度 この中に
辿る経緯が どんなにいたみを伴っても
涙やまぶしく笑う声と綯交ぜ からっぽの心 色付けよう

この身の名前は
背負った物語は
托された想いの数は

ささやかだって 気付かれないとしたって
ただ 瞬きたいから きみに

響かす調べは 今でも愛してる せかい
澄ませば映える彩り 拾いあげた欠片を抱いたなら
遠い空の下で かけられた小さな願いのひとつに
八十八の詩を重ねて 送り届けよう
更けるほどきらめきだす 星の海から


――そんな眩い夢を見る ひとりきりの夜に別れを告げ
まだ明けないこの場所から ぼくは漕ぎ出す

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

【曲募集中】 六等星プロローグ

応募用でしたが採否が出ないまま数年経ってしまいましたので曲募集に切り替えました。

六等星の冒険。

閲覧数:348

投稿日:2010/04/30 00:33:17

文字数:545文字

カテゴリ:歌詞

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