D
飲みかけのコーヒーを残したまま
君はいなくなった
A
あれ? 昨日までは
普通の日常だったはずで
僕のちっぽけな心に
君はもう戻らないかも
A-2
小声で問い掛けてみる
ねぇねぇ 聞こえる?
いつもみたいに
僕の声だけがこだまして
返事はなかった
s
どんどん薄れていく
記憶も 感覚も
君が残したコーヒーは
首を傾げながら
なくなるのを待っているらしい
s-2
だんだん日は落ちてく
世界は また変わる
君が好んだコーヒーは
僕には苦過ぎた
でも捨ててしまうのは辛くて
A'
あれ? 少し前は
切ない日常だったはずで
君がいたはずの心に
何故か新しい人影
A'-2
驚き 問い掛けてみた
ねぇねぇ 誰だい?
『分かってるでしょ?』
僕の声を捜し当てると
微笑んで見せた
s
とうとう消え始めた
記憶が 感覚が
君のブラックコーヒーは
机からなくなり
綺麗なティーカップに変わった
s-2
時々 君のことを
思うと 気掛かりで
だけど新たな日常に
どんどん染まってく
まだ消してしまうのが怖い
C
『ねぇ 気付かないフリしないで…』
緑のカーテンが揺れて
姿 隠して呟いた
その瞬間 僕の中で
いつかのコーヒーの色が
視界で粉々に割れた
s
本当は 知ってたんだ
怖くて逃げていた
君が残したコーヒーを
そっと片付けると
ティーカップの前に腰掛けた
s-2
ねぇねぇ 知りたいんだ
まだまだ 怖いけど…
『どうか好きにさせてくれないかい?』
きっと君もそれを
望んでくれると思うから
D'
コーヒーは部屋の隅で静かに
僕らを眺めてた
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