「ぁあーだめ。イチカは大きくなってから。」
くしゃくしゃの箱に手を伸ばしたら
おでこはペチンとデコピン受けた。
ねえやもまだ、ジュウクのくせに。
わたしがハブテてそういうと
私はいいのの常套句。
止めなさい。体にいいことないんだから。
言われているのをよく見たけれど
わたしはねえやが煙草を飲むのにゃ賛成なのよ。
「ほらイチカ。ヒ、マワリー。」
吐いた煙をグュッと纏め
くるくる器用にに花を作った。
ヒマワリじゃなくて朝顔ねとわたしが言うと
変わんないわよ、て強く明るく笑うのよ。
外国のジェリービーンズみたいな匂いがして
金平糖みたいにカロリと空気に舞う
ねえやが吸って、吐いた煙は
蟷螂の卵よりもしっかりしていて
薪の灰よりよりやわらかい。
「この煙草はお菓子の国の特別製。誰にも言っちゃ いやぁーあよ。」
だからミントの匂いでチョコの味がするのね、ねえや。
「ん、そーお?これは仁丹キャラメル味よ。」
ふふんと得意気、ついでに煙も一口食べた。
ねえやが煙草を吸うひと時はお別れのための挨拶なのよ。
煙草の煙をわたしにくれると、いつもヒラリと帰ってく。
「じゃ イチカ、また明日。」
いなくなったらわたしはひとり
チカチカ光るねえやの残り香
とかしとかして味わいながらの帰り道。
チョコじゃなくって焦がした砂糖ね。
これは仁丹キャラメルね。
「ん、そーお?これはイチカの欲望よ。」
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