#10

*優しい君*





「………。」



 ……教室の入り出口にレンが立っている。



「ハル……」

 レンは少しかすれた声でそう言った。



 するとレンは私に近寄ってゆっくり座ると、体育座りしている私を優しく抱き締めた。



 意味分かんないよ……
レンは何がしたいの…?


そう言ってやりたかったが、
もう泣き疲れた体は、そんな余裕は無かった。



 そして私を引っぱり上げ、ふたりで立つと、レンは真剣な顔をした。


「ハル………俺の話聞いて?」

 私はゆっくり頷いた。




 そして長い間沈黙が続くと、やっとレンは口を開いた。


「俺………ずっと前からお前が…ハルが好きだ。」


 え……
嘘……………


 あまりに衝撃的過ぎて脳に心がついて行けない。



「だから………俺と…付き合って欲しい…。」


「………うん…」



 レンは私に近づき三度目のキスをした。




 夢……みたい………





 蓮男は唇を離すと、
にこっと微笑んだ。

私も微笑み返すと、蓮男は優しく私の手を握った。

私も握りかえす。





 そしてふたりは夕日差し込む教室を後にした。







  ~fin~

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

三度目のkiss

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投稿日:2013/03/13 12:26:20

文字数:603文字

カテゴリ:小説

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