なんとなくで間違えて生まれついた
ジオラマの中息づく大概な嘘
汚れた空を見続けるだけなら
利己的な思考はいらない
どこかから零れる雨一粒
ちょっとした隙についた小さな瑕疵
あきれるほど案外簡単に、この
宇宙は壊せてしまえる
世界は変わらない それを望んでもいない
誰にも聞こえない歌を歌おう
自分だけに聞こえるように
物語を継ぐ認識者がいないなら
最初から生きてないのと同じさ
存在の意味など僕ら求めなかった
遠い過去にただ在り続けた
必然でも偶然でも春宵に
誰かのいる世界にいた それだけで十分じゃないか
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