少年は唄います
がれきの中で
煙の中で
少年は唄います
愛する人へ
お別れの唄を

人が唄うことをやめた時代
人の変わりに唄を唄うのは
人に非ずの少年でした
優秀な者にはあちこちで仕事が入ります
唄は人から人への贈り物です
人々は できるだけ唄の上手い少年に
贈り物を届けて欲しいのです

できそこないの少年は
ゴミの山に置き去りにされました
雨に打たれ 風に揺られ
もう二度と目を開けることは無いと思っていました
しかし 偶然に通りかかった少女が 彼を助けます

少年は驚きました
彼女の家族は みんなで唄を唄っていました
少年も一緒に唄いました
下手くそだった彼の唄は
どんどん美しくなっていきました

人間は自分の唄を持っていました
少年も いつかは自分の唄が欲しいと思っていました
でもそれはできません
少年は人に非ずの唄うたいなのです

ある日
みんな死にました
爆弾で 家は一瞬で崩されました
少女の亡骸に
少年は唄います
壊れてしまいそうでした
それでも構わず
唄い続けます

少年は唄います
自分の唄を
届ける為に
少年は唄います
誰もいない
荒れ果てた街で
少年は唄います
スピーカーが
火花を散らせて
少年は壊れます
自分の唄を
ただ届けたくて

タトエ
モウ誰カラモ
拍手ヲ
モラエナクテモ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

君に捧ぐ

シンプルに仕上げました

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閲覧数:140

投稿日:2009/03/13 04:09:38

文字数:563文字

カテゴリ:歌詞

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  • 十二死蝶戒陽

    十二死蝶戒陽

    ご意見・ご感想

    映像が浮かんで来ました。
    物語が分かり易く読みやすかったです。

    2009/03/13 06:20:16

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