キュクロプス

投稿日:2018/10/06 22:25:24 | 文字数:484文字 | 閲覧数:40 | カテゴリ:その他

ライセンス:

ポエトリーリーディング用の素案です。
時間がとれずCeVIOでの作業が難しいため、
他の利用法をお持ちの方にゆだねようと公開しました。

「疲れた時、気が付くと片目を閉じている」

前のページへ
1
/1
次のページへ
TEXT
 

凡例:《》で囲った部分は読み仮名

キュクロプス

正義の名のもとに振るわれる棒を
真偽の疑わしきまま振るうひとたち
それは二度以上も見た歴史

苦しみはこれ以上ないと訴えるひとを
苦しさはそれ以上があると諭したくなる時
それは二度以上も辿った道

言葉に依って生きるはずの者たちが
尻についた欺瞞を拭ききれないまま
正しさや品位といった名言を腐らせてゆく
それは二度以上読まない紙

たやすく敵を見分けているのではなく
たやすく敵を作っているのだと諭した事
それは二度以上空虚に響いた

よく見えすぎる目を持っていた
口を噤むには真実を感じ過ぎた
予言する姫は不信に囲まれていた

そして彼女は片目を閉じる
キュクロプスは成れり。

信条は自身に課すもの
心情は勝手に浴びせられるもの

落ちては積まれる勝手論の砂利に
表≪おもて≫だけ見ていては振り回され
裏が透け見えては嘔吐する
見えすぎることで自家中毒する生≪せい≫
視覚なしでは制限の多すぎる生≪せい≫
暁に明星を見るため
宵闇に鴟梟≪しきょう≫を見るため

そして彼女は片目を閉じる
キュクロプスは成れり。

『ただし、人間各々の価値は、その人が熱心に追い求める対象の価値に等しい、ということを常に念頭に置くこと。』マルクス・アウレリス『自省録』第七巻三節私家訳

あなたの作ろうとするものが、あなたの価値を証明しています。
既存の『ピアプロ』作品を削除はしませんが、お使いになりたい方は上述の通りでございます。
価値を理解できないときに、お義理で褒め称えることもいたしません。

自サイト http://nekomimi.staba.jp/blog/

もっと見る

作品へのコメント0

ピアプロにログインして作品にコメントをしましょう!

新規登録|ログイン
▲TOP