夜空を眺めていると、
「何やってんですか?マスター」
と、カイトがやってきた。
お、おかしいな、もう寝たはずなのに。
私は少し内心で慌ててから、言った。
「・・・別に、ちょっと起きてるだけ」
「ふうん、そうですか」
・・・なんか腹立つ~。カイトってこんなキャラだったっけ?
「でも、今日雲ってますよ?それでも夜空見るんですか」
「いっ、いいでしょ。曇り空だって、空には変わりはないんだよ?そりゃまぁ、晴れた空がいいけど」
「そうですか」
何か仕草がお兄さんっぽくて、少しどきっとする。いかんいかん、危うく惚れるとこだった。
「・・・ねぇ、マスター」
不意にカイトが言う。
「僕のこと、どう思ってるんですか?正直」
「それは・・・」
「実際は、あんなのより僕の方がいいですよね?」
あんなのって何なんだとか思いつつ、私はそっぽを向く。
「そんなの知らないよ」
「・・・また知らない振りですか。マスターも強情ですね」
「・・・うるさい」
「マスターって」
カイトは爽やかな笑顔で言い放った。
「ぶっちゃけツンデレですよね」
「・・・」
一瞬ベランダから突き落としてやろうかと思ったけど、それはやめておいた。カイトを殺したらいい過去の想い出を殺すことになる。それだけは、避けたかった、からやめておいた。その代わり、
「私はツンデレの人が好きであって、自身がツンデレじゃないの」
と、一言一言丁寧に言ってやった。
「・・・でもツンデレの中でもマスターの場合は好きな人のみですよね」
「・・・うるさい」
「そういえば、今マスターが好きな人って、そういうのって大丈夫なんですかね」
「どういう意味?」
「ほら、ツンデレです。その人は、耐久性があるのかなって」
「あー、あるんじゃない?」
適当に言った私の言葉にカイトは、
「・・・ほぇ。ほんとですか」
「まぁ、よく分かんないけどね」
「へぇー・・・」
カイトは思いっきり納得する声を出す。私はそんなカイトを軽く睨んで、
「また何か変な妄想してないよね?」
「えっ、何で分かったんですか?」
「ほらね。カイトが考えてることはぜーーんぶ分かるの」
「じゃあ、今僕が考えてることは分かります?」
「・・・それは、そうだねぇ・・・」
私は少し考えて、
「もうすぐアイスが無くなるから、私と一緒に買いに行きたい・・・違う?」
「・・・すごいですね。そっくりそのまま同じです」
にこりと笑うカイト。私はそっぽを向く。
「・・・もう寝る、おやすみカイト」
「ちょと待って下さい、あのマスター」
私は振り返る。
「・・・いえ、何でもないです。おやすみなさい、マスター」
「?」
・・・んん。何か不自然。
私が心の中で不思議に思っていると、カイトはそそくさと自分の部屋へ戻ってしまった。
・・・なにがしたかったのか、おおよその見当はつくけど、あまり詳しくは知りたくなくて、私も、そっとリビングをあとにしたのだった。
拝啓 再び夜空とリビングと君とカイトとちょこっとアイスとツンデレな私と
こんばんは、再び私のターン!的なテンションのもごもご犬ですw
今日は午後からゲームが得意な後輩の家でちょっとした対戦みたいなことをしてて私は全くの完敗で先輩としての意地が見せれなかったことなどさておき、今回はマスカイですww少し甘甘です(多分
この頃、妙にネタが無くなってきました(汗)
どうしてかな・・・もしかして文房具ブラザーズの呪いか!?
・・・なんて妄想力は健全なんですけど(笑)
ちなみにカイトはツンデレ兄さんでいいと思います。
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