歩いた方が早いから
風を体に当てているんだ
乗り物だらけの世界で
時間と距離を稼いでいこう


「元気を出して」「さようなら」
声の調子まで似ているんだ
失ふことはたやすいよ
手に入れてすらいない物まで


地図をたしかめたいから
爪先を影に置いて行くんだ
色のさめた街の灯の中に
汗と埃を脱ぎ捨てていこう


その声の届かないところ
視界にも入らないところ
ものを言わない壁の向こうに
また長い話をしてしまひそう


弱弱しくたどたどしいけれど
なくなってしまふわけではなくて
きっといつでもそこにいて
今ここからは遠すぎる


弦のないギターを抱え
声のない歌を歌う
誰かがのこした想いをたどる
弦のないギターの歌


「そういう時もあるだろう」
思い出させるきっかけなんだ
忘れていたというけれど
本当にそれを持っていたのか


外の世界を見ることができて
揺るがない正しさに立ち
人とは違うことを知っている
「君もみんなと同じですよ」


心の傷を目で追う前に
あえてそこには触れないんだ
話し相手になってもいいけれど
一体誰の死を悼んでいるのか


黙っていたら流されてしまひそうな
何気ないところにある何がしかの
動物でも機械でもないあなたは
どこで線を引いているの



間違いではないけれど中心ではない
働きかけてはいるけれど直接ではない
大切だけれど全てではない
その一つ一つを


弦のないギターを抱え
声のない歌を歌う
終りのない夜を旅する
弦のないギターの歌


弱弱しくたどたどしいけれど
なくなってしまふわけではなくて
きっといつでもそこにいて
今ここからは遠すぎる


弦のないギターを抱え
声のない歌を歌う
誰かがのこした想いをたどる
弦の無いギターの歌

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

弦のないギターの歌

閲覧数:347

投稿日:2020/08/01 08:59:38

文字数:743文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました