道は二つに分かれてる                
膝に両手を置いたまま                
この一年何があつたのか              
天井を見上げながら外にゐる         

足の裏が地面から離れて            
もう一度下に着くまでの間に  
低い風は今この時を巻き込んで       
塵はその後を追つて舞い上がる        

天秤棒からざるを下げた            
薬売りが町を行く               
笑ひの種を風船に付け             
ご存知ですかと彼が問ふ            
いい風に吹かれたいなら            
いい風の吹きさうな所へと           

川には橋が架かつてる
腰に両手を当てたまま
今日は何の日だつたかと
雑踏を見下ろしながら中にゐる

吸つた息が身体の中を巡つて
もう一度外に出るまでの間に
高い窓は今日一日を呑み込んで
星もその位置を変へていく

欄干の側に野菜を並べた
立ち売りが声を出す
自作の歌を旗竿に付け
ご存知ですかと僕に言ふ
いい風に吹かれたいなら
いい風の吹きさうな所へと

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

いい風に吹かれて

閲覧数:48

投稿日:2018/05/19 14:08:56

文字数:511文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました