浮かぶ水平　　　沈む水面（みなも）
時計のように　　廻るニンゲン
落ちこみそうな　明るい夜に
そんな夜に　　　ワタシがいるの

開ける視界　　　続くフィクション
機械仕掛けの　　歯車のよう
沈みそうな　　　星空の下
そんな夜に　　　ワタシはいるの

あれはいつか　　記憶の彼方
溶ける寸前　　　回線の中
絡まりあった　　時間の奥に
ずっと先に　　　アナタがいたの

ふさがった耳　　閉じかけの口
滴り消える　　　水滴のすじ
欠けては消える　旋律の向こう
遠い想いに　　　アナタはいたの？

歩くほどに出会う欠片
パズルのように組み立てて
描いた空に探す記号
流れる風へ放り投げる

今　遠ざかる景色

加速する音の破片
拾い集めて並べてゆく
思い出せた五線譜の上
消えていくノイズの先に
今！

そこに　アナタがいたら