貴方は、帰ると言った。
泣きそうな僕に、そっと手を差し伸べて、
いつものように笑って言った。
「すぐに、帰るよ」
そして、帰ってこなかった。
すぐに、とはいつまでなの?
そう聞かなかった僕の頬を涙が伝う。
貴方の時間、僕の時間。
いつまで待てば、貴方はまた
僕の名前を呼んでくれるの?
いつまで、待てばいい?
いつまで、焦がれればいい?
いつまで、愛せばいい?
いつまで、想えばいい?
貴方はそれすら言わずに消えた。
「忘れていいよ」
そう、言ってくれたらよかったのに。
それならきっと今笑っていられた。
今、こんなにも胸が痛くて、
息も出来ないほどに泣きたいのは、
貴方が僕を、待たせているから、なんだ。
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