#4 動き出す世界

ミク「…遅い。」
昔からそうだった。カナタは、支度するのが遅すぎる。本人曰く心配性だからだというのは分かるが、集合時間の心配もして欲しい所だ。
???「ミク~!大変だよ~!!」
カナタではなくメロピィの声が聞こえてきた。
カナタ「え?カナタに何かあったの!?」
メロピィ「それが…」

カナタは途中で力尽きていた。どうやら荷物を多く用意し過ぎて集合場所まで持ち運べなかったようだ。引きこもりには文字通り荷が重い。
ミク「一体何が入ってるのよ…」
カナタ「ミクだって、軽装備過ぎないか?長旅だと言うのに」
ミク「何持っていけば分からないもん」
カナタ「…。」
先が思いやられる。
カナタ「それにしても、プロデューサーも遅かったもんだし、大丈夫なのかな…?」
という訳で2人は荷物を少しだけ山分けし、集合場所に戻った。いつの間にかプロデューサーが到着していた。
プロデューサー「すまない、色々調べ物していてな。昨日は君たちが戦うのに精一杯だったから、疲れそうな話は後回しにした。全て話すと言ってたのに関しては済まなかった」
ミク「じゃあ、その続きの話をお願い出来ませんか?」
「そうだな、まずは…」


ミク「え!?私達以外にも!?」
プロデューサー「そうだ。我々の支部でそれぞれ育成したアーティストの殆どが、怪物達を倒す事が出来る。それらの人材を我々はまとめて[調律員]と呼んでいる、勿論君たちもだ」
ミク「調律員…」
プロデューサー「ただ我々の企業の発展が中途半端だったが故に、人数がかなり限られている。あまり無茶な戦い方はして欲しく無いが、そうそうノーリスクで生き残れる世界じゃない。敵わないと悟ったら、奴らからすぐに逃げてくれ。この世界の唯一の希望なのだから… 絶対に失う訳にはいかない」
少し悲しげな表情を見せるプロデューサー。
ミク&カナタ「はいっ!!」
今度は私達がプロデューサーを支える番なんだ。
プロデューサー「あと、この町から西の方に進むと[ユーテルダム教団]という建物がある町に着く。我々と同じ研究をしている可能性があるから、少しばかり話を聞いて来てもらっていいか?」
地図で確認した。2日でたどり着きそうだ。
カナタ「分かりました、でも一旦こっちに戻るんですかね?」
プロデューサー「向こうのマジカルノートも元に戻してあるなら、電波が通じる。そのスマホからでも連絡は可能だ」
ミク「そうなんですか…」
プロデューサーは一息置いて、
プロデューサー「頼んだよ…」
と、少し震えた声で言った。プロデューサーでも、あの彗星が怖いのだ。
そして旅立つ私の震えた手を、またカナタが優しく握ってくれた。

______


………
???「やはりあの子達も動き出すのね」

???「士郎が一目置いてるらしいが、あのカボチャ程度にあんなに苦戦していたら大した事無いんじゃ無いのか?」

???「そうとも限らない。彼女はこの世界に選ばれたのだから… まだ覚醒してないが、秘められた歌唱力は本物だ」

???「それはそうとマスターがマークしとけって言ってたあの子、歌唱力の欠片も感じないけど一体何なの?ただのダメ人間じゃん!!」

???「歌唱力ノ欠片モ存在シナイ、当然ダ。寧ロ、歌唱力ガ無イ事ニ意味ガアル」

???「へぇ、パワーバカのお前がそんな事言うなんてね、どんな隠し事してんだよ、ヒャハハw」

???「皆、揃ったようだな…」

???「言い出したマスターが最後だなんて、やる気あるのかしら?」

???「先程、謎の足止めを食らったんだが、マスターが戦力を温存しておけと言うものでな。少しばかり時間かかった」

???「謎の、足止め…ねぇ?」

???「すまない、例の件で進展があってな。さて、これより次のステップに移行する…」



「「「この腐りきった世界に革命あれ」」」

___時の歯車は、揺るがない___


カナタが立ち止まった。辺りを見回してる。
カナタ「ミク、この辺で今日は野宿だ。環境がいい」
ミク「分かった、どうするの?」
カナタ「…え?」
ミク「え?」
少しばかりの沈黙。
カナタ「…まさか、テント持ってきて無いのか…?」
ミク「…あ。」
どうりで荷物が少ない訳だ。
ミク「…ごめん」
カナタ「まあいいよ、外は寒くて体に悪いし危険だから、俺のテントに入れ」
ミク「え!?あの、その…」
ミクの顔が一気に赤くなった。意識してしまう年頃だもんな…
カナタ「別に変な事はしないから安心しろ」
ミク「うぅ…ありがとう…」
食事を済ませて、テントを張る。本来一人分だったため、少し窮屈。
ミク「一雨降りそうな空模様だね…」
カナタ「いや、というか色がおかしい… 彗星の影響なのかな?」
ミク「何だろう… 怖い。もう少し近くに居ていい?」
ミクが少し寄ってきた。無性に意識してしまうが、ミクを安心させるのが優先だ。
カナタ「いいよ。ていうか、前にもこんなことあったよな。お前雷とか弱いからなぁ」
ミク「あの時も…近くにいてくれたもんね。カナタと一緒にいると、なんか落ち着いて眠れる気がする」
カナタ「1人でも寝れるようにはしておけよ~?子供じゃあるまいし」
ミク「そうだよね…。でも、今だけは…」
そのまま、返事が無くミクは眠りについた。外で、何か子守唄のようなメロディーが聞こえる。メロピィが気をきかせたのか…?
その音を聴きながら、カナタも目を閉じた。
カナタ「歌唱力の無い俺に、出来る事なんてあるのか…?」
その疑問を振り払えないまま…

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

【ミクコレ★歌声の秘密】#4「動き出す世界」

皆さんおはこんばんにちは、@okkyのミクコレ実況チャンネルです!
Pixivよりミクコレ二次創作小説第4話を転載しました
今後も応援_|\○_オネガイシヤァァァァァス!!

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閲覧数:97

投稿日:2018/03/06 21:26:01

文字数:2,294文字

カテゴリ:小説

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