ある晴れた日 自転車で走ってた
坂を下る 春風が心地よく
気が付けば 宙(そら)を舞って飛んでた
その後は何も憶えてない

その十年後 そんなことは忘れて
いつものように朝のラッシュに飲まれ
世間の波に成す術もなく揉まれて
ふとどこか違和感を覚えた

何気ない明日は誰かの忘れ物かもしれない 優しく抱きしめて
立ち止まって深く息を吸って感じて欲しいんだ そう 生きている実感を

昼休み 公園で腰掛ける
働けどギリギリの暮らしながら
些細なことに何気ない幸せを
感じられることが嬉しい

帰り道 電車に揺られながら
車窓の向こう あの時の坂道に
倒れている人影が目に焼き付く
それは紛れもなく僕だった

この瞬間ここにいるそれ自体が 偶然じゃなくて奇跡そのものだから
泣き止んで顔を上げたらほらごらんよ そこら中に奇跡があふれてる

今ようやく気付いた 生きたいと願う心が
十年分の幻を 見せていただけなんだって
幸せな幻想に別れを惜しみながら
宙(そら)へ向かう 手の鳴る方へ

何気ない明日は誰かの忘れ物かもしれない 優しく抱きしめて
立ち止まって深く息を吸って感じて欲しいんだ そう 生きている実感を

この瞬間ここにいるそれ自体が 偶然じゃなくて奇跡そのものだから
泣き止んで顔を上げたらほらごらんよ そこら中に奇跡があふれてる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

いのちだいじに

ボカロバラード投稿祭用の曲の歌詞です。

閲覧数:88

投稿日:2025/11/27 05:37:04

文字数:568文字

カテゴリ:歌詞

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