営みに追われては 帰る虫かごの
窮屈さに目を伏せて 今日もネットを開く
画面の向こう側は お祭り騒ぎ
それを眺める僕らの 心は腹ペコ

もたげる不安の種 摘み取り頬張って
渇きだけが 募ってゆく

交差する 視線の先を すり抜けて
凍える息潜め 見上げた空は
気まぐれな 顔覗かせ 泣いている
頬伝う雫が 涙洗い流して


揺れる電車の中で 不意に黄昏れて
頬杖つく仕草も サマになったと思う
心のざわめきを 嘘でかき消して
悟れられたくないのに かまって欲しくて

冷めきった ミルクティー眺めては
映る自分の顔 そむけたくて
息を吹きかけてる
どうして 私は あの子になれないの?

木霊する 喧騒の渦 掻き分けて
溺れるふりしても 伸ばした指は
虚しく空を切り裂いて 掴めずに
落としたモノが何か 気づかず漂うだけ


世界が 狂い始めても
鳥は舞い 満天の星が彩る
やがて 街を 朝が包む


壊れて消える この生命 差し出して
秤にかけては 立ち尽くしてた
優しさという施しを 手に入れて
温もり そして何か
確かな意味 欲しくて

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

Anomie

2022/12/26 配信『Anomie』の歌詞です。
https://karent.jp/album/3400

閲覧数:92

投稿日:2022/12/27 00:53:48

文字数:470文字

カテゴリ:歌詞

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