(注)この物語はフィクションです!










≪負け犬至上主義≫










唐突に空を眺めていると、昔のことが蘇ったりしないだろうか。
僕もどうやらその一人らしく、ふと屋上であの日々のことを思い出してしまった。





……「お前そんなキャラじゃないだろ!」とか思った奴……カッターナイフでザクザクされろ。





……ゴホン。

さて、ガキの頃、僕にだって夢を見ていたものだ。(「お前そんなキャラじゃないだろ」とか思った奴、身体真っ二つにさry)
──そう、無敵のダークヒーローだ!(「お前には無理無理ww」とか思った奴ry)





「はっはっは☆ この子はオレがいただいたー!」
「誰か助けてー!」


公園で今日もか弱き女の子が、悪の手先にイジめられていた。
もちろん僕はそれを見過ごさない。

なんたって僕は、正義のヒーローなのだから!
立ちはだかる奴らには、とっておきのこれをおみまいしてやる!


「負け犬ぱーんち!」
「ぷぎゃぁっ!」「きゃあ!」


僕の渾身のパンチにより、やられた悪の手先と女の子。
女の子に罪はないけど、まぁいっか☆
誰かに見つかる前に、僕はスグにその場を離れた。

そして公園は大騒ぎ。
悪の手先と女の子が、大人たちによって事情聴取を受けていた。





「あのアホ毛が、私も一緒に攻撃したのよ!」
「あのパンチは痛かったよ……」
「どうしてイジめられてた私まで倒されなきゃいけないのよ!」
「それにあの子……何気に可愛かっt「ホモは黙ってなさい!」





──おかげで僕は一躍有名になった。

だけど、僕は決して皆の前に現れたりしない。
「秘密主義」、「数多の謎」……それが、僕のニヒルだからね!
下手くそな嘘も、不器用なナリも……全部、正義のため!

──正義と愛のためなのさ!(大事なことだから二回目からから付け足しました)

悪の化身を滅ぼして、平和な未来のために拳を翳す……
これほど素敵なことはないだろう!?

さぁ、秘めた思いを握り締めて……


「やぁ、また会ったn「負け犬ぱーんち!」ふびゃあああッ」


見事にクールに決めてやったよ!
やったね! ぶいぶい!





さぁ、もっとイケ! イケ! 凡人!



 *



唐突に空を眺めていると、昔のことが蘇ったりしないだろうか。
僕もどうやらその一人らしく、ふと屋上であの日々のことを思い出してしまった。





……「お前そんなキャラじゃないだろww」とか思った奴……鋏で解剖されろ。





「──どうしたのA弥。なんかぼーっとしてるみたいだけど」
「あ、いや……なんでもないよ」


いけないいけない。
僕はなんだか変なことを心の中で言っていたようだ。


「そういえば次の授業って何だっけ?」
「えっと……たしか、数学」
「数学かー。そういえばテストが返されるんだっけ? テスト週間からテスト返し週間だねー」
「そうだね」


C太と二人で当たり障りない会話をしながら、昼放課は終了。
そして気になるテストは──


「──う、そ」


──100点。
試しに僕はほっぺたを思いっきりつねってみた。
ほっぺたをつねってみても痛い。=嘘じゃない。夢みたいだけど!

それから次の国語でも、また次の理科でも、僕は100点を連発していた。
僕は……出来るエリートだったのか! そうだったのか!? 我ながら恐ろしき自分!





──こうして、ボクは一躍エリートとして人気者になった。
立ち塞ぐ問いは愚か、教師だって≪全問正解≫でなぎ倒す。

──テスト中だって、


「……全然解んない……」
「──その謎、ボクが解いてあげるよ?」
「A弥君!? なんで!? ここ、違うクラスだよ!?」
「HAHAHA。いいじゃないか別に。ボクは困ってる人を助けたくなるんだよ……」


ボクはD音に丁寧に教えてあげた。

するとどうだろう。
他の女子達も「A弥様! ぜひ私たちも!」と言ってきたではないか!
もちろんボクは断らない。皆に丁寧に教えてあげた。

しかし、今度は他のクラスからも「教えて」という声が沸いてきた。
ボクは風を抜くような速さで、皆に教えてあげる。
え? 今はテスト中ですけど何か?

──おかげで、誰も彼もがボクのことが大好きになり、ボクはクラスの中心になっていた。

ボクが歩けば、たくさんの悲鳴や歓声。
頭なんて撫でた日にゃ、女子達は卒倒。





「え……A弥が頭を撫でてくれた~!」
「世界で一番可愛いのはB子ちゃんだけど、A弥くんは世界で一番カッコイイ!」
「ぶはっ……! A弥が、可愛すぎる……!」





なんだか一部おかしい人(特に最後のC太)がいるけど、まぁいいや☆
これもボクがイケメンの証だからね!

さぁ……もっとGO! GO! 凡人!



 *



──悲しい程のパーフェクト。
僕はいつしか、「イケメン」だとか「ヒーロー」で当たり前になって言った。
ホントは、もっとそう言ってほしいのに。


「……だけど、これは僕らが望む世界だ……」





──もう暴走しちゃおう!
母も悪もなぎ倒し、僕の「絶対王政」をしよう!
部下は可愛いウサギでいいよね? 反論は認めません!

さぁ、そろそろラストらしいよ! だからほら拍手を──










「──A弥! いつまで寝ているの?!」
「……っ!」


──突如、母の怒号が僕の何かを引き裂いた。
僕はうっすらと目を開けると、そこは……僕の部屋。

どこからか鳴り響くベル。
一体何のベルなのかわかったと同時に、ベルが鳴り止んだ。

──学校の開始のベル。

青ざめた顔で時計を見れば、時刻は8時18分……


「嗚呼……遅刻だ」





まさ! かの! 夢オチ!\(^o^)/

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

負け犬至上主義【自己解釈】

A弥ああああああああああ!!!(((
ずっとCDでこればっか聞いてた奴です。ホントもう大好きですこの曲!!
私はA弥に理科と社会と家庭科を教えてほs「C太)A弥は渡さねーし」
ザクッ(←カッターナイフで切られた)

 ■

っていうかゆるゴメンよー!
まだ君への誕プレが出来ていないんだよー!
ホントにゴメンよー!!(土下座)


原曲[http://www.nicovideo.jp/watch/sm20350758]

閲覧数:2,888

投稿日:2013/03/17 00:56:13

文字数:2,416文字

カテゴリ:小説

  • コメント1

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  • ゆるりー

    ゆるりー

    ご意見・ご感想

    A弥ああああああああ(((
    これ投稿されたとき「はやっ!」とツッコミを入れてしまったw

    A弥がイケメン…だと(ガタッ
    っていうか「負け犬ぱーんち」www自分で負け犬ってwwヒーローなのにwwww
    そんなイケメンでできる子なA弥に、是非理数系を教(ry
    C太「俺のA弥に手を出すな」
    ぎゃあああああああ(ry
    A弥「いつ僕が君のものになった!?…負け犬ぱーんちっ☆」
    C太「無念…だがかわいいから許sわああああああああ(ry」
    茶番乙。

    CDか…近所に売ってないんだよな…。
    同人の「Re:放課後 -終焉ゲーム-」は持ってるけど…。
    個人的には「終焉の栞」が好きです。

    何が言いたいのか、よくわからなくなっちゃったね。

    わ、私のことはあんまり気にしなくていい…よ…?
    っていうか書くって言ってもらえるだけで凄く嬉しいから!

    …じゃあ、私もいろいろ頑張るね…。
    memoryとか、溜まってるもの頑張る…。

    2013/03/17 01:10:47

    • 雪りんご*イン率低下

      雪りんご*イン率低下

      A弥ああああああああああああああああああああry
      どうだぁ! これがA弥愛のほんk(((カッターナイフ

      た、立ち上がった……だと!?
      そのぱんちはわんにゃんぷーさんのネタを参考にさせてもらったwww
      A弥様教えt
      「C太)お前まだ懲りないな」
      ?ハッ C太さんそのカッターナイフは……きゃああああああああああry
      「A弥)二人まとめて……負け犬ぱーんち☆」
      キラッ☆(二人は星になりました←)

      私は逆に同人は持ってません。
      アニメイトとか近くにないから……
      私は一番これが好きです

      あ、ああああありがとう!!(((土下座
      なるべく早めに書くね!

      2013/03/17 09:47:56

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