その日の気温は朝から低かった。
「っくしゅ!」
「ミク?大丈夫?」
冷気に曝され、思わずくしゃみが出る。しまった。肩が出るこの服で出掛けるのは失敗だった。因みに隣にいる兄――血は繋がってないが――は長袖である。羨ましい。
雪が降るんじゃあないだろうかと思うくらいに、外は冷え込んでいた。そういえばVOCALOIDは風邪を引くんだろうか。
ふと。外気に曝されている部分に温もりを感じた。青色の、マフラー。
「お、お兄ちゃん?」
「ん?何?」
「何って……これ、お兄ちゃんのマフラー…」
「ああ、ミク使いなよ。寒いだろ?」
寒いだろって。そんなの、同じなくせに。
マフラーは暖かい。生地特有の暖かさと、人肌の熱を吸い取った暖かさ。温もりと優しさの両方に包まれて、何故か頬が少しだけ熱を持った。
ありがとう。聞こえるか聞こえないかという小さな声で呟く。瞬間、暖かい手に自分の手をそっと握られた。驚いて顔を上げると柔らかく微笑む瞳と目が合って、それが何だか気恥ずかしくて俯いた。
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MVライフ
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ファントムP
君との距離はmm
幼き頃乗っていたブランコは
いつの間にか低くなってそこに残っていたよ
幼き頃行っていた遊園地は
いつの間にか狭くなってそこに残っていたよ
あの日から感じた この隙間は
広がらず狭まらず 今日も
僕の邪魔をしている
君との距離はmm 近くて遠いその隙間が
もどかしいな...mm/初音ミク 歌詞

miyao-
命に嫌われている
「死にたいなんて言うなよ。
諦めないで生きろよ。」
そんな歌が正しいなんて馬鹿げてるよな。
実際自分は死んでもよくて周りが死んだら悲しくて
「それが嫌だから」っていうエゴなんです。
他人が生きてもどうでもよくて
誰かを嫌うこともファッションで
それでも「平和に生きよう」
なんて素敵...命に嫌われている。

kurogaki
まず言わせて頂きたい
あなた、疲れてますね
頭蓋を開いて委ねなさい
瞼を切り裂き目に貼りなさい
夜空はもう空っぽな企てがドレープのように広がってます
私は幻想の向こうへの演算を始めています。既に。
心配ない
あなたは正しい
そう、正しい。正しい。
完全に正しい...Setting Fire to a Sleeping Equation

出来立てオスカル
6.
出来損ない。落ちこぼれ。無能。
無遠慮に向けられる失望の目。遠くから聞こえてくる嘲笑。それらに対して何の抵抗もできない自分自身の無力感。
小さい頃の思い出は、真っ暗で冷たいばかりだ。
大道芸人や手品師たちが集まる街の広場で、私は毎日歌っていた。
だけど、誰も私の歌なんて聞いてくれなかった。
「...オズと恋するミュータント(後篇)

時給310円
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