毎日が苦しくて 何処にも逃げ場がない僕ら
どうして大人は身勝手なの
どうしてわかってくれないの
もう、届かないのなら 全てを捨てて
さぁ 狂いましょう 眠りましょう
朽ち果てるまで
オリジナル変換小説No.2
『パラジクロロベンゼン』 作詞・作曲:オワタP様 唄:鏡音レン コーラス:鏡音リン
朝が、始まる …―
「おはよう、母さん」
「……もう9時よ。早く学校に行きなさい」
顔を合わせれば学校のことばかり
ただ、成績のことばかり気にして、僕のことなんて本当は興味がないんだ
なんだか「おはよう」って返してくれてたあの頃が懐かしいや
「……はい」
僕は軽く返事をしてから、部屋に戻り制服に着替えてから
教科書…――楽譜と飲み物を鞄に入れて家を出た
「…いってきます」
返事は返ってこない
最初はそれが苦痛で仕方なかった
寂しかった、辛かった、僕の存在を否定されているみたいで
でも2、3ヶ月もなるともう慣れちゃったんだ
慣れって怖いね、
周りがしていることなら自分だってやっていいって勘違いしちゃうんだから
そうして世界は纏まりが付かなくなって規則ができた
だから僕は規則という名の束縛が嫌い
みんな同じように過ごしていて何が楽しいの
僕はそんなの嫌なんだよ
毎日同じように言われ続けていたら誰だって反発したくなる
どうすればいいのかわからないんだから
昔一度だけ反発したことがあった
深夜に家を抜け出して街に出てみたんだ、
何か変われるかもしれない、何か見つけられる気がして…
本当は気づいてほしかった もう限界なんだと
僅かな期待を胸に道を歩いていた
途中野良猫に会い、声をかけてみる
何かを教えてくれる気がして
けれど何も答えずに、ただ見下した眼で僕を見るだけで
…それが…母さんと同じ眼をしていて、苦しくなった…
そして僕の期待は裏切られて、ただ毎日を過ごす
何のために生きるのか
毎日そう考えながら学校に行く前に…って言っても学校には行かないけど
近くの自販機で、飲めもしないコーヒーを無理矢理飲み干しながら、曇り空を見上げる
僕みたいに白にも黒にもなれない 曖昧な存在…
存在を認めてほしいくせに自分から逃げてる
今の僕に何ができるのか。それすらわからない
いや、全て‘わからないフリ’をする
だから僕は‘歌’という方法で叫ぶんだ
『聞いてよ、僕に気づいて、認めてほしい』
そんな思いがぐるぐる回るくせに
僕はその歌の意味さえ知らない
誰が、
どんな気持ちで、
何を伝えたいのか、
それさえもわからない
ただの独りよがり…
歩けば歩くほど、見えてくる人の陰
全てが掟、規則で縛られて
一歩はみ出せば罵られて
破ったら何が変わるのかな
それで満足できるのかな
わからない、わかりたくない
だから僕は‘正義’と名乗って
世の中の‘ゴミ’を‘廃棄’する
これは実験
世の中を良くするための第一段階
僕がその支配者
誰でもいい ぶちまけさせてよ
早く、早く
僕が壊れてしまう前に
‘パラジクロロベンゼン’
これは僕が見つけた魔法の薬なんだ
気づけた‘正義’だけが知っている
‘悪’を叩き
‘正義’をふりかざすためのモノ
周りが何か言ってるけど、結局は僕の邪魔をしようとしてるんでしょ
邪魔しないでよ。僕はわかりやすい方法で教えてあげてるんだ
理解しない‘ゴミ’たちに
ねぇ でもね
この歌に意味はあるの (意味はあるのに
この詩に意味はないよ (気づこうとしない愚かな‘ゴミ’たち
この歌に罪はあるの (罪はね
この詩に罪はないよ (人間が生み出したことが罪なんだよ
ベンゼンに意味はあるの (本当はわかってた
ベンゼンに意味はないよ (人間が楽をしたいがために
ベンゼンに罪はあるの (生み出された魔法の薬だと
この歌の意味は…
ベンゼン―― (そう、‘人間’を‘殺す’ための薬
僕はそして気づく
所詮は人間、誰しも自分が可愛く、
自分が助かるなら他者を…家族を、愛する者さえ蹴落とせるのだと
どうせ人間なんて‘偽善’なんだ
慰めているのに心じゃ笑ってるんだろ
そんな僕らの生きる価値は何
第二実験
さっきの野良猫は水に溺れ死んだ
空になったコーヒーを投げ捨てて 、血に染まっていた空が、闇に覆われたのを見て深いため息をつく
もうこんな時間…
永遠なんてみんな簡単に願うけれど
儚くとも、その一瞬が残ればいいじゃないか
一番この世で綺麗なものに気づかないから
贅沢なんて言うから
だから‘人間’は…―
ねぇ 今の僕は何してるの
何を考えてるの
善 なのか 悪 なのか
それすらわからないよ
もうなんにも わ か ら な い――
そしてみんな僕を嘲笑うんだ
‘所詮お前も一緒なのだと’
僕が、一緒…
そんなの認めたくない…!認めたくないっ……――
そして僕は
追いかける君を突き飛ばすんだ
全てから逃げよう
そうすれば何が正しいかなんてわからなくていい、知らなくていい
僕と‘人間’は違うんだ
僕はお前らと違うんだ!!!!!!
薄暗くなったこの街の中
小瓶を握りしめて叫び、歌う
ココロは悲しくなんかないよ
泣いてなんかいない
だって、どれが正しいのかわからないんだから
どれを選べばみんなは笑ってくれるの
幸せでいられるの…
さぁ、踊ろう
もし、キミが僕と同じなら
さぁ、笑おう
もし、キミが僕と願うなら
全てを無にしよう
僕も キミも 何もかも 全部
さぁ 狂おう 眠ろ
僕と一緒に…
そう、この
‘魔法(パラジクロロベンゼン)’で……―――
Fin…
パラジクロロベンゼン(ver3)
オワタP様のパラジクロロベンゼンを参考に小説を書きました。
まだまだ未熟ですので、ご指摘等ございましたらお願いいたします。
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