始まりの音が彼方から響く
冷えた記憶に閉じ込められた真実
縁に結い上げられた悲しみと
夜闇が語りかける永久
新月の誘惑に惹かれる心
契りを破り捨て落ちた
楔を解き放ち 願い求む金の目と
願い許さぬ蒼紺の眼差しが
散らしあった傷と傷 夢と夢
交わらぬ道を断って
遠ざかった誓いに憂いを 最後のひとひらを
砂にまみれ朽ちていく道標
捕えるべきを失くした鳥籠の鍵
吹き上げた風を辿り仰ぐ天
横たわった静寂の水面
追い焦がれ伸ばした指先が触れる合図で
秒針が走る
深い青の底に 確かに残された記憶(あと)
触れた痛みごと弾かれた向こうで
重なる視線 交錯する光
宿命(さだめ)が回り始める
掌の廃墟に灯りを燈そう
水鏡 ひび割れた欠片
継ぎ合わせ 姿を見せる真実超えて
砕けた時が今 茨の坂を切り裂き
眩しさ誘い 道連れに終わるなら
隠されている金と青の扉 この手で探し出すこと
澄み渡る空に誓いを立て 果てまで突き進む
手にしたものと手放したもの
面影だけ抱いて
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