ガタン ゴトンと電車は進む
瞬く度に移ろう景色
通り過ぎてく看板の電飾
硝子に透けた涙 一粒
到着しない駅の名を呼ぶ
雑音混じりの車内放送
揺れる体を座席に沈め
続く線路に 溜息一つ
終わらない一人旅
迷い込む白昼夢
掌に触れる床の冷たさ
それだけが
「何処マデ」「何処まで」「行クノデスカ?」
小さな囁き――“ソレ”は誰
「どこまで」「どこまで」「いけばいいの?」
答える声など、何処にもない
ガタン ゴトンと電車は進む
差し込む影はワタシの心
背中合わせで見つめる先に
映る姿を誰が望んだ
何時までも独りきり
彷徨う思考の渦
掌に触れる床の冷たさ
それさえも
悩んで 悩んで 「マダ見エナイ?」
微かな囁き――“ソレ”は誰
悩んで 悩んで まだ知らない
求める答えは“ドコ”にあるの
終わらない一人旅
何時までも独りきり
手を伸ばし、立ち上がり
一先ずは深呼吸
進んで 進んで いつの間にか
戻って 戻って 環状線
終わりは始まり、気付いた時
求める答えは“ココ”にある
「何処マデ」「何処まで」「行クノデスカ?」
囁き問う声――“ソレ”はワタシ
「どこまで」「どこまで」「いけるのかな?」
電車は応えず――ガタン ゴトン
*―――――*―――――*―――――*―――――
がたんごとんと でん(しゃ)はすすむ
またたくたびに うつろうけしき
とおりすぎてく ねおんのひかり
がらすにすけた なみだひとつぶ
とう(ちゃ)くしない えきのなをよぶ
のいずまじりの (しゃ)ないほうそう
ゆれるからだを ざせきにしずめ
つづくせんろに ためいきひとつ
おわらない ひとりたび
まよいこむ はく(ちゅ)うむ
てのひらに ふれるゆか
のつめたさ それだけが
どこまで どこまで いくのですか?
ちいさな ささやき それはだあれ
どこまで どこまで いけばいいの?
こたえる こえなど どこにもない
がたんごとんと でん(しゃ)はすすむ
さしこむかげは わたしのこころ
せなかあわせで みつめるさきに
うつるすがたを だれがのぞんだ
いつまでも ひとりきり
さまよう しこうのうず☆
てのひらに ふれるゆか
のつめたさ それさえも
なやんで なやんで まだみえない
かすかな ささやき それはだあれ
なやんで なやんで まだしらない
もとめる こたえは どこにあるの
おわらない ひとりたび
いつまでも ひとりきり
てをのばし たちあがり
ひとまずは しんこ(きゅ)う
すすんで すすんで いつのまにか
もどって もどって かん(じょ)うせん
おわりは はじまり きづいたとき
もとめる こたえは ここにある◎
どこまで どこまで いくのですか
ささやき とうこえ それはわたし
どこまで どこまで いけるのかな
でん(しゃ)は こたえず がたんごとん
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