その日僕は聞いた
静かな砂浜の上で この世のものと思えぬ歌声を
それは悲しそうで
誰かに捧げるような とても綺麗な調べだった

砂を崩す音に その歌声は止まった
岩影に隠れる怯えた瞳
僕が手を伸ばすと 銀色の髪を揺らし
君は大きな声で叫んだ

「お願い…近づかないで…!」
吐き出した 言葉の雨
出会ってしまった 二人はこの世界で
悲劇だとも知らずに

青い空の下で向き合った二人だけの時間
少年は笑い 剣を海に捨て口を開く
「もしも僕のことが信じられないと言うならば
それでかまわない
信じなくていい
だけど僕は君を守ると誓おう!」


時間が流れてく
君と過ごす毎日が 僕にとって大事なものになって
だけどそれは終わる
誰かに姿を見られ
街に噂が広まっていく

王様は叫んだ
「奴の肉を探せ!」と
槍を持った兵が動き始めた
行進が始まる
人の歓声をあげて
それはまるで死のパレードだ

「ここから早く逃げろ!」少年の手には剣が
どこに隠れても 僕が誰より先に
君を見つける、と誓い

揃う軍靴(ぐんか)の歌 立ち向かう少年が一人
右手には剣を 左手に盾を 背には君を
例え僕がここで死ぬことが運命(さだめ)だとしたなら
そんなシナリオは 書き換えてやるさ
この砂塵の先に明日を見据えて


深い闇の中で僕はただ一人漂っていた
ここはどこだろう
そうだ 君のこと守れたかな
一筋の光に眩しくて目を逸らした先に
涙を流して 笑う君の顔
少年は手を伸ばしぎゅっと抱きしめた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

oath(仮)【応募】

ごぼ天さんの曲に作詞つけてみました。


http://piapro.jp/t/jQt8


一応、君は人魚で、僕は王子って設定です。

閲覧数:104

投稿日:2012/07/29 23:14:42

文字数:635文字

カテゴリ:歌詞

  • コメント1

  • 関連動画0

  • ごぼ天

    ごぼ天

    ご意見・ご感想

    こんばんは。ごぼ天です。
    今回は、歌詞を応募いただきまして誠にありがとうございました。
    慎重に検討した結果、残念ながら今回は他の方の歌詞を採用させていただくことになりました。
    またのご応募を心よりお待ちしております。

    2012/08/05 10:58:28

オススメ作品

クリップボードにコピーしました