鳥の唄を歌おうよ 遥か彼方の鳥の唄


 耳を澄ませば聴こえてくる 雪より白い羽根の音
 それに足跡をつけるのが僕の役目

 音を爪弾く人が必要です 小鳥のさえずりのように
 その弦に触れた瞬間 溢れ出すのは

 鳥の唄を歌おうよ 遥か彼方の鳥の記憶
 散りゆく花より儚い歌声が聴こえる
 原始の夢を掠める 白い指先が弾く音が
 いつの日かの歌い手に届きますように


 重なり合う世界の果てで 一人で生まれた僕に
 弦の弾き方を教えてくれたのは誰?

 ここで待っている人は誰ですか? 籠鳥の羽ばたきより
 虚しく夢見る僕には届きませんか

 鳥の唄を奏でるよ 遥か彼方の誰かの為
 飛び立つ雛のように僕にも勇気があれば
 黄昏の先に見える白い月と淡い紫
 溶けてく夜のベールを歌い手に捧ぐ


 音を爪弾く人は僕なんです 小鳥のさえずりのように
 狭間で歌う人へ 今 降り注ぐ雨

 鳥の唄を歌おうよ 遥か彼方の鳥の記憶
 気付いてほしいと叫んだこの音を届けて
 原始の夢を掠める 白い指が絡み合う時
 いつの日かの歌い手に出逢えますように

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

Warble ~さえずりの奏者~

Vo:鏡音レン(Cho:鏡音リン)

初投稿です。
作詞担当・天空さらの方です。
とりあえずファンタジーな世界観をイメージしました。

鳥は世界中を飛び、その世界の記憶を持ち、運んでいる。
無数に存在する世界を束ねる時空には、世界を紡ぐ鳥の唄の伴奏を弾く奏者がいた。
彼は果てから聴こえてくる見知らぬ誰かの唄の為に、永久に弦を奏で続ける。
いつの日か、誰かがこの音に気付き、自分が孤独でなくなるようにと――。

閲覧数:246

投稿日:2009/04/03 11:35:18

文字数:473文字

カテゴリ:歌詞

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