A
「星が　煌めいた」と
空を　見上げた時
きっと彼の目には
何も映さない

B
生きるのはもう、うんざりだ
愛した街も滅び行く
生きながらえる理由など
僕が選んだ訳じゃなくて

S
僕の生まれた街は
世界で一番美しくて
虹を閉じ込めたような
キセキのような街だった

A
「虹を　呼び入れた」と
言われ　誇らしくて
街の　石畳に
足音響かせた

B
白い光が反射して
色とりどりに　鮮やかに
街を七色に染め上げた
僕はまだ幸せだった

S
光を食いつぶされて
太陽さえも暗く淀んで
一人、僕をおいて
みんなは眠りについた

C
なんで　みんな　僕は　一人
揺らぐ足元には

A
糸が　切れたような
そんな　有様でさ
名前、呼んでみても
だれも答えない

B
僕のすることは決まってた
生まれる前に　記された
逆らう事は　できやしない
砕け消える星のように

S
この街が暗闇で
死んでしまうのが決まりならば
僕が照らさなきゃな
金色（きんいろ）の星の灯り

S　
僕の愛した街は
世界で一番美しくて
虹で彩られた
キセキのような街だった

D
奇跡を望んだ僕の
軌跡を知る街だった　