さあ 此れから 『 のどちんこ 』 の状態と体温を計測するので 準備の方は宜しいでしょうか?


2010年 5月 4日 早朝の 5時 30分過ぎに
ミクさんが 少々掠れた声で普段より 弱々しい口調で
マスターを起こしにかかりました。
「 ねぇ、 マスター。 お早う御座いますですぅ・・・・・ 」

「 んっ ? はっ ? うぅ~~ん ? ! 」

「 もぉっ ! マスターったら、 朝ですよ~~~ !
起きて下さいよぉ~~~。 」

「 ぅう~~ん、 あっ、 お早う御座います。
あれっ ? ミクさん、 如何したのですか ?
何時もの元気そうな表情と違って 仄かに赤らんで
憂鬱そうに見えるのは、 私の気の所為でしょうか ? 」

「 あぁ、 何だか喉がいがいがごろごろする様なんですけどぉ。 」

「 そうですねぇ、 一寸失礼をして おでこを触りますよ。」
マスターは、 ミクさんのおでこにそっと右手の手の平を当てながら
「 う~~ん ? そうですねぇ、 一寸熱が普段より高いかも
知れませんねぇ・・・・・ 。 」
そう言うとマスターはミクさんの左手をそっと握りながら
キッチンのシンク ( 流し台 ) の 可動式のLEDライトの向かい
に連れて行きました。

「 ねぇ、 マスター、 一体何を如何するんですか ? 」

「 はい、 シンクの上にあるフリーアームの可変色LEDライトの
光が当たる所に、 そうこっちに来て下さい。 」
マスターは、 LEDライトの光軸を ミクさんの真正面左斜め上に
微調整しながら 彼女になるべく大きく口を開けさせました。

「 あのぉ、 如何して私は大きく口を開けてマスターに口の中を
お見せしなければいけないのですか ?
いくらマスターとはいえ、 一寸恥ずかしいですぅ。 」
と言いながら、 彼女は不思議そうな表情をして
彼に質問しました。

「 はい、 先程ミクさんは、 喉が いがいがごろごろして
少々声が掠れているとの事なので、 もしかしたら
喉の奥が腫れているかも知れないかなぁ と
思ったからです。 」

「 そうですかぁ、 一寸恥ずかしいですけど マスターが
その様に仰られるなら 口を大きく開けますですぅ。 」
彼女はそう言うと、 もじもじそわそわと一寸恥ずかしそうに
大きく口を開けて、 今にも泣き出しそうな不安を内に秘めた目をして
マスターを見つめて仕舞いました。

マスターは彼女の喉の奥を覗きながら言いました。
「 ねぇ、 ミクさん、 少々 のどちんこ が赤く腫れていますねぇ。
今回は喉が最初に風邪の症状が出て来た見たいですね。
そうだっ、 後 体温を計測した方が良いでしょう。
確かテレホンファクシミリ複合機の下の 引き出しの中に
4桁の婦人体温計がありますからね。 」

「 あのぅ、 マスター、 今 ミクの喉を覗きながら『 のどちんこ 』が
腫れてますねぇ。 て言われましたけれど 如何して私の喉に
のど『 ちんこ 』があるのですか ?
いっ、 いやぁ~~ ! ! そっ、 そんなっ、 のど『 ちんこ 』なんて
言わないで~~~~~~ ! 」

「 あっ、 あのぉ、 一寸ミクさん ? 大丈夫ですか ?
わぁっ ? ! たっ、 大変だぁ~~ ! ?
ミクさんが白目むいて気絶してるっ ? !
わぁっ、 一体如何したら良いのでしょうか ? 」

弘夢さんは原因不明の頭痛と微熱が 2010年 4月 9日の深夜から
続いて寝たきりだし、 零七さんと響子さんは 2010年 4月中旬過ぎまでの
天候の不順と気温がジェットコースターの様にアップダウンして
流石に今迄の細かい疲労が蓄積していて 今年のゴールデンウイークで
一気に、 二日間寝こむ程疲労困憊していただなんて 思いもしませんでした。

2010年 5月 9日が 日曜日ですので、 其れまでに零七さんと響子さんだけでも
何とか元気になってもらいたいと願っています。
あっ、其れから、弘夢さんはゴールデンウイークが終わって其の週末の
金曜日に頭痛の原因を調べるために、 とある大学病院の脳神経外科の
外来に初診診療を受診する予定に致しました。


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

さあ 此れから『 のどちんこ 』の状態と体温を計測致しますよ! ( Are you ready ? )

「 のどちんこ 」 とは 扁桃腺 口蓋垂の部位の 別名称であるみたいです。

ミクさんは 「 のどちんこ 」 の 『 ちんこ 』 に過敏に反応して仕舞った
みたいです。 彼女にはとてもショッキングな言葉だとは 私自身思いも
しなかったので、 少し反省しています。

ミクさん、 御免なさい。 品の無い言葉を使って仕舞いました。
以後、 気を付けますです。 はい。

閲覧数:674

投稿日:2010/05/04 19:09:53

文字数:1,743文字

カテゴリ:小説

オススメ作品

クリップボードにコピーしました