これは百合小説です!苦手な方はお逃げください^^
とりあえず自分の中でルカのイメージを肯定したいがためにボーカロイドという設定(存在意義)は無視になっております♪お気をつけて。
私は一匹のオオカミを飼っている。
名前はルカ。路地裏でなんだか死にそうだったのを拾ったのだ。
桃色のオオカミ。それについては不思議に思わないで欲しい。
「ルカー、ご飯だよー」
私がキッチンから呼びかけると、ルカはどこからともなくゆっくり現れる。
少なからず懐いてくれているとは思うのだけど、ルカが走ったりするところを見たことがない。
ま、クールな仔なのだろう。
「はい。召し上がれ」
ルカは何も言わない。当然だ、オオカミが喋ったら・・・・ん?大変だけど嬉しいな。
周り全ての人間にいい顔をしてしまう私にとって、遠慮の要らないルカの存在はとても貴重だ。
ま、私が勝手に一人で喋っているに過ぎないのだが。
しかしどうして、ルカはじぃっと私の顔を見つめる時がある。
なぁに?と聞くといつもそっぽを向いてしまうのだが。かわいいなぁ~
「美味しい?ルカの好きなメーカーさんだから昨日買っちゃったんだぁ」
はぐはぐ。ルカは何も言わずに食べ続ける。
オオカミなのにルカはとってもグルメ。お肉は焼かないと食べないし。あ、でもお刺身が好きだな。
よくわからずに獣医さんとこで買ったカリカリは大嫌い。缶詰系じゃないと食べない。
しかもメーカーによって好き嫌いまである。オオカミを飼うのって大変だ。
でも可愛い。最初こそ噛まれたりしたけれど、やっぱり可愛い。
「学校行ったらまっすぐ帰ってくるからね。そしたらお散歩いこう」
ルカはなにも言わない。
ただ尻尾だけが穏やかに揺れていた。
■■■■■
「ただいまルカ!」
ルカは私が家のドアを開けると絶対にそこにいる。
なぜかそっぽを向いているけれど。しかも尻尾を振って足下にはリードまで置いてある。
喜んでいると思ってもいいはず・・・・多分散歩は好きだけど私は微妙、みたいな。
ただいまのぎゅーをして、私は鼻歌を歌いながらルカに首輪をかける。
普段していないのはルカの毛が長くて綺麗な毛並みが乱れるから。
それにルカも首輪はあまり好かないようだし。
「んー♪ よし、今日はせっかくのOffだし、ちょっと遠出しよっか」
ふりふり
「どこがいい?でも歩ける範囲でね~~」
ふりふりふり
ルカが先導し、私はそれについていく。
それが日課だった。私はルカの後について、ルカは好きなところへ行った。
そろそろ折り返して家へ向かわなければ。
日が傾いてきた。うっすらと暗くなってきてしまった町並みに、少しの恐怖を覚える。
「ルカ。そろそろ帰らないと遅くなっちゃうよ」
歩きながら揺れていた尻尾が身体とともにぴたりと止まる。
顔だけ振り向いたルカはじぃっと私を見ていた。
「そんな顔されても・・・・夜は危ないから、先生が早く帰りなさいって言ってたし・・・・」
ルカはじぃっと私を見る。その目は私に「もぅ帰るの?」と言っているようだ。
私はたじろいだ。そんな目で見られたらもうちょっとって思っちゃう!
しかしルカは私から目を反らさない。
が、ふと表情が変わった気がした。
「? ルカ、どうかし----」
ルカに手を伸ばした反対の手を、誰かに握られた。
触れられることを予想できなかったので身体がビクっと反応した。
誰。なんなの。
そんなことを言う前に、私は口に何かを押しつけられた。
「むむむー!?」
視界が端の方から白くなっていく。
狭くなった視界で最後にとらえたのは、珍しく警戒心を剥き出し、うなっているルカだった。
■
次ぎに目が覚めると、家だった。
「え?」
何。なんだか夢を見ていた気がする。というか夢?それにしてもリアルな・・・
ゆっくりと身体を起こすと、身体がぎしぎした。全身筋肉痛にでもなったかのよう。
状況がいまいち飲み込めないでいると、ドアから誰かが入ってきた。
「あら、起きたの。大丈夫?」
綺麗な・・・・それはとても綺麗な女性だった。
桃色の髪をタオルで拭きながら、上半身に小さめのシャツを引っかけている。
下着を着けていないのが丸わかりで、いかにもお風呂に入っていました、みたいな。
「あ、うん。だいじょうぶ・・・」
ちゃんと返事を返せたことを褒めて欲しい。
ああ、心臓が五月蠅い。恥ずかしい格好をしている彼女から目を反らしたい。
しかし私が何もできないでいるのに彼女は全く気にした風もなく、私の寝てるベッドに腰を下ろした。
やばい。すごいドキドキする。私がぎゅっと胸辺りの服をつかんだ。
「えっと・・・・・あの、貴女は・・・?」
「ルカよ」
「あ、うん・・・・・」
ルカって言うんだ・・・・可愛い名前だな・・・・って、あれ?ルカ?ルカっていえば・・・・
「ルカは!?こんなところで寝てる場合じゃない!お散歩行ってご飯あげなきゃ・・・・!」
「だからルカは」
「ごめん、話は後でっ」
窓の外はもう真っ暗になっていた。帰ってからすぐ寝こけてしまったのだろうか。
壁掛け時計を見るとなんと11時になっている。なんで、そんな馬鹿な。
「ルカーっ」
私は部屋中を探して回った。あの愛しい桃色オオカミを探して。
しかしどこにも居ない。ふて腐れて机の下とかに潜ったかなって探しでも、どこにも居ない。
寝室から彼女が出てきて、慌てふためいている私を身ながら優雅にソファに座った。
「そんなに慌てなくても、ルカはアタシよ、ミク」
「ルカーっ ごめんねーっ 謝るから出てきてーっ お願いーーっ」
「だからルカはアタシだって・・・・」
「ルカ、ご飯食べよう!今日は頑張って作るから!だから赦して、出てきてーっ」
「ルカはアタシだって・・・」
「ルカーーーっっ」
彼女が何か言っていたような気がするが全て後回しだった。
とりあえずルカを探さなくては!私の頭にはそれしかない。
「だからいい加減・・・・話を聞きなさい!」
手を捕まれた。その感覚が何かに似ていて、私は何かをフラッシュバックした。
しかし唸っているルカが見えただけだ。
そんな事を考えているうちに私は彼女に押し倒され、視界は彼女で一杯になった。
ドキン
綺麗な顔なのに眉間には皺が寄っていた。
「話を聞きなさい。いま説明してあげるわ」
「はなし?」
彼女は鋭い目をふっと和らげると、なんだか悲しそうな色をした。
どうしたんだろう。そんな事しか思えない。
「貴女の飼っていたオオカミ、ルカはね、アタシなの」
「ルカ・・・・・?」
意味が分からない。
「そう。今見せてあげる」
彼女は私の上から退いた。そして一歩だけ距離をあけて向こうを向いた。
長い桃色の髪がルカの背中に似ていた。
ルカ。咄嗟に名前を呼ぼうと手を伸ばして、私は驚く。
彼女は人間だったはずなのに。だからきっとサラサラな髪に触れるんだろうと、思っていたのに。
私が触れたのは、ルカだった。
「・・・・・・・・・ルカ?」
ルカは何も言わない。ただ、尻尾を振った。
幻覚じゃないかと抱き締めてみる。それはやっぱりルカだった。
居なくなったと思ったぶん安堵して、私は更に力を入れた。
「もう。そんなに抱き締めないで頂戴」
「え・・・・・・・・・わ!?」
ルカが喋った。流暢な日本語だった。
手の届く範囲で離れるだけ離れてルカの顔を見る。
ルカはルカ。なんでか目を反らす、今はシャツを着たオオカミだった。
「ルカ、なんだ・・・・・」
腑に落ちた。いや、意味はわかんないけど。
どうして人間になったの?とか、もしかして本当は人間なの?とか。
いいたい事も聞きたいこともあった。けど、いいや。
「ルカ、ごめんね。お腹すいたでしょう。今作るからね」
「え、いまそれ・・・・?」
「何食べたい?人間になれるなら同じものでいいかな?」
「大丈夫だけど・・・・・」
ルカなら、なんでもいいや。
言葉を交わせるという事がすごく嬉しかった。
多少なりとも落ち着いてから、私はルカから自身の話を聞いた。
もともと、この世界には人間には認知されていない生き物がたくさん居るらしい。
ルカもその一種。妖怪から派生したのかは分からないが、人間になれるオオカミ。
だから人間の社会にはオオカミが変身して紛れていることもあるらしい。
でもルカはオオカミのまま育ち、山で暮らしていたそうな。
だから人間になろうと思って人間の街に来たんだって。
「本当は、貴女に会いにきたんだけど・・・・・」
「うん?なぁにルカ?」
「いいえ!なんでも」
「?それで、あとは?」
「そうね・・・・まぁあ目的とか色々あるのだけど、今はいいわ」
「えー・・・」
「ほらミク、そろそろお風呂でしょう?」
「あ、そっか^^じゃぁルカ一緒に入ろ♪」
「断固拒否よ!」
中途半端end 後は想像にお任せします☆
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