[気化熱の向こう側]
例えばこんな経験はあるか?
南中の陽に瞬きをしたら
次の瞬間何故か夜だった
その日の僕がまさにそれだった
わけも分からず家路を駆けた
叱られながら僕は考えた
誰かが僕の8月2日を奪い去ってしまったんだ
鮮やかな手口は不確かだけれど 分かることがひとつ
水撒く人の後ろ側に誰か ゆらめいて消えるのを見た
自由研究の1ページ目には仮にこう名付けた
「気化熱の向こう側」
弾かれた僕達の更に外側
宵の落ちるのも知らぬまま
蝉だけが鳴いていた
実のところは目星はついた
時間と場所でキミだとわかった
後はどうやって捕まえるかだ
「命日」はもう過ぎてしまったけど
「約束の日」がもうひとつあった
宿題は
早めに終わらせて
「夏休みの最後 31日は 2人で遊びに行こう」
雨が上がり真っ白な日差しが照り付けた後で
佇むキミはあの日と変わらずに 少し寂しそうだった
今では僕の方が身長も 伸びたんだな
「8月2日の午後は アイスが食べたかったの」
「だから身体を借りたの」
「…おいしかったわ!」
「財布の中身を返せ」と
それともうひとつ
「これからの僕の時間を」「全てあげてもいい」
…そう言いかけて
交差点の向こう側
輝く街角で君は笑った
宵の落ちるのは向こう側
ああ
気化熱の向こう側
人は街は夏に溶けてしまって
宵の落ちるのも知らぬまま
蝉だけが鳴いていた
気化熱の向こう側
煌めいた花火の更に外側
宵の落ちるのも知らぬまま
蝉だけが鳴いていた
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