逝きは見やれど 返りは良い良い      
目蓋手を当て  通りゃんせ        
耳を囁めく   繰り言賭して       
仲の良きこと  通りゃんせ        


其方と此方 いついつ見(まみ)えるや?  
夜明けの晩に 鳥居を潜るなら       

射干玉の闇に 空蝉を指折り数えて     
玉響の夢路 寄り添ふ影増えてやしないか? 

風が凪ぐ 風が吹く            
淀みを増して 頬撫でる          
廻り廻れ 六の空穂            
彼岸の華が咲いた             

生き魑魅(すだま)絡め捕れ        
籠の中より鳥放つ             
一基、二基、千の御霊           
後ろの正面だぁれ?            


孤独を抱き 追われし現身(うつしみ)は
蠱毒を口に まほろばを移らむ

目に鬼火燃やし 緋色の蝶この指留めて
其の背預けせば 歩みださむ目隠しのままに

主を呼ぶ 誰が呼ぶ
振り向いたなら 地に還る
脆く霞み 応(いら)え凍る
友の名前を知らぬ

冴え渡る 沁み渡る
回帰すれど 連れが居る
一基、二基、戻る先で
後ろの正面だぁれ?


八百万辿る 妖花を導(しるべ)に
八百万倦(あぐ)ね 未だに着かねど


華が散る 華が咲く            
無常人滑り土被る             
舟を漕ぎて川を渡り            
朧な影に溶けた              

鬼が来る 鬼が来る            
籠の中の鳥が啼く             
軋み忘れ駆ける道で            
後ろの正面だぁれ?            

風が凪ぐ 風が吹く
淀みを増して 頬撫でる
廻り廻れ 六の空穂 
彼岸の華が咲いた 

生き魑魅(すだま)絡め捕れ
籠の中より鳥放つ 
一基、二基、千の御霊 
後ろの正面だぁれ?


逝きは見やれど 返りは良い良い
目蓋手を当て  通りゃんせ
耳を囁めく   琴の音委(ゆだ)ね
仲の良きこと  通りゃんせ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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目隠し通りゃんせ

かくて反魂、友となる。

閲覧数:390

投稿日:2013/09/03 14:13:02

文字数:907文字

カテゴリ:歌詞

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