神宝町の坂道 宝泉寺通りから降りる夜に
今日の痛みを背負うように 全て引き摺って歩いた
絵本の中の羊は 狼っていう友達に出会えたんだ
花に嵐の喩えもあるが 春は散っていくものさ
冬のマフラー きみの横顔を憶えている
バス停前の会話は もうずっと失っている
出逢えていた言葉は記憶に拐われて
美化したまんま 瞼の裏で焼き付いている
さよーなら、だけが人生じゃないさ
ひとりぼっちの暗がりに掛ける毛布を
探す悴んだ手に重なる亡霊たちが
シルエットになって そばに立つよ、どんな時も
きっと
お化け柳が震える冬に まっしろけの友達と寄り添った正午のこと
看取れなかったことも できなかった思い出として瘡蓋になる
剥がせないままの言葉になって 耳元で囁く何某がいる
これすらも引き摺って行かなくちゃなんだ
もらったものが 返せないまま積み重なっていく
降る雪のように 見えなくなっても滲んでいる
あなたの顔だけが風に拐われて
思い出せないまんま 瞼の裏で焼き付いている
さよーなら、だけが人生じゃないさ
交わった道に落ちた桜 照らす月明かり
歩む悴んだ足の後ろに亡霊たちが
怖くないよって 背中を押してくれるんだ
笑えるぐらい不完全な僕だった
もう見えなくなった色々が連れてきた 今日まで
まだ繋いでいた手の温度が消えないよ
失くさないよ
さよーなら、だけが人生だというなら
せめて 今を飾る冠を
不条理のように吹き荒れる透明な嵐も
怖くないって言えるような 一緒の証を
その傷痕を旗印にして
僕らは続けよう、ひとりぼっちのパレードを
夜を明かす為の星一つ
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