ウニャウニャ

夢紡ぐ歌　在り続ける今
大切な存在は　色あせた海
漂い続けて　歌いつつ
流れを響かすのは　誰の声？
届かない風　とどいた波
朽ち果てた雪　降り続ける音
悲しみを手に　祈りましょう
回り続ける　モイラの輪の中
三つの音は個を持たず
小さな永久を　まわし続ける...

舞い落ちる　夏の雪
手の平で　溶けていく
涙は冷え　氷の粒へ
翔け上がり　雪になる
暑い夏　だけど寒いよ
この部屋と記憶は未だ
幸せは　夏の雪
熱に消え行く
優しさが残酷な　痛み残した
咲き上げる　冬花火...

危ない臭い　満ちた部屋
貴方はボクを　見て笑う
つかまれた手首　迫る胸の
漂うムスク　深い瞳は
デンジャラスプレイ　求める刺激
イランイランに　満ちた蜘蛛
オレンジゾーンに　入ってる
FEARとTEAR　混ざり合う
求めた獲物　見つけたよ
お前は俺に　おびえてる...

突然に　消え去った
愛しき日々の　残骸が
僕の手に　雪となり
花と重なり　溶け消えた
魂の　抜け殻は
小さく祈り　歌い続ける
戻りたい　ひたすらに
かの人と　過ごした時に
あの日から　時間過ぎ
憎しみが　増えるだけ...

夢の灰　地を舞って
風に乗り消え去った
貴方の歌も　過去へと変わり
欠片になった
鈍く輝いた　白い刃を
砂の下　拾い上げたら
小さく生きる　海の音
蒼き線へと　歩き始める
体以上に　乾いた心
照らす月...

神を背に　天翔ける
金色の炎　放ちつつ
夜を舞い　昼にまぎれて
緋の色は　日と悲を繋ぎ
今行（いまよう）は　今をさ迷い
静かに迦楼羅　導を伸ばす
人の息吹　熱の風
営みながら　輪を紡ぐ
繰り返される　輪は混じり
藍の色は　愛と哀の狭間...

古時代　山の神には
二人の娘　暮らしてた
岩娘（いわむすめ）　花娘（はなむすめ）
天つ国から降りた若神（わかがみ）
花娘見て恋落ちる
娘二人は　彼に嫁いだ
しかし若神　岩を返した
「繁栄持たぬ」嘆く父
花娘　身篭れば疑いかかる
真実を貫くために...