タグ「恋」のついた投稿作品一覧（9）

放射状に滲み沈んでく
ブラウスボタンほどけて落ちた
ベッドの下に見えなくなった
結えないままのカフス揺らし
凍るハンドル握ったら
リズム良く紅潮してく
君の待つ呼吸追いかけ
悴んで赤くなる手
きゅっと隠してしまったんだ
言葉さえ悔い病み凍もる月...

好きなモノの山に沿って
互い違う谷 増えて
待ちくたびれて鳴り止んでる
時計の中みたいだ
傷つけるほどに焦がれた
君のついた嘘だって
こんがらがってキツくなったって
繰り返しまた解いた
声に出したって消えはしないことを
何度言ったって伝えきれないままに、また...

振り返る夢の中 灯すあかりは反転した
震える毛穴撫で透かして
風と触れてる 赤いリボンは揺れてる
止まない霧を破って入り
くつがえる希望のその先へ
道が続くのを待ってた
ベイビー 分け合ってこう
けがれないように 小さく仕舞った
もう 離れないでいてね
ベイビー 抱き合ってみよう...

鏡越しで目を合わせて
不揃いな毛束預けた
肩下の距離で触れ合って
矛盾と嘘で愛して
また拗ねたフリ
強がった視線甘く
移り気分乗せ送信
季節の前線明けず
ど真ん中を交信してるの
鏡越しで遊んでたら...

歩様は柔んで 潜りこむ視界に
行方を委ねた 風は揺れてる
季節呼ぶにおいを 身体(からだ)と結んで
昨日だけ置き 春熟れる
落ちる影は 藍色含み
宴に舞えば 帰りを灯す待つ月
耳たぶに逸らした 視線に溶け入る
抱えだしてる 春深く
跳ねてるうさぎに 浮き沈む明かりは
視界をとらえて 髪は揺れてる...

ぬるま湯でそっとほぐして
火傷のあとが痛まないよう
言葉反って帰れないよ
見破ったなら くすり塗って
結いだ先危うく
あなたには発(あば)かれそうなの
繋いだ視線離せないから
器用に後ろ解(と)いて
実は少し冬が楽しいのは
澄んだ景色とあなた見てるから...

落ち葉経ちゆき 新雪鳴らす
歩道を奏でる ふたりの足跡
声の色さえをも 高さ揃えて
さぐり合っている 柔く青く
あなたと夢を 叶えたい
思いを きゅっと ひだり手に送る
そんな わたしの手を
どうか 握り返してよね？
影の高さだけ 揃えられずに
少し迷ってる ふたりだけど...

だから、といって
何ひとつ変わらないことも経験済みだけれど
手に入らない何かを意固地に忘れる必要って、全くないと思ってるんだよね。
だからって、わたしの何かが変わるわけもなく
そんなことは百も承知なんだけれど。
どうか、わたしで学んでください。
どうして手に逃したもの、忘れなきゃだめ？
その観念が余...

琥珀のグラスを薄明かりへ弾(はじ)く
泳ぎだす気泡なで はにかんだ
オリジナルな その音色含むギター
リクエストに応えて鳴りだすの
甘いわ...！
木曜だしね、まだ早すぎる...
だけど待てないよ？ なぁんて
ズルすぎるのよ
離した手 ぎゅっ 握られて
時間(とき) 止む...