あしろ

冷めた気持ちで 見上げた 夜空からは
古い思い出 ばかりが 降りそうだから
今日できたことを 指折り数えては
上出来さ 割と こなしてみせたじゃない
ただ流れゆく いつもに何か足りてないけど
このままもいいか
いつものごはん買って おうちへ帰ろう
逃げた気持ちで 見上げた 夜空からは
願い掛けてた ...

音 立てずに 月 輝くの
この 静かな 道を行けば
影 見せずに 虫 ささやくの
ただ 夜空は 高く澄んで
風 吹き抜け 草 波打つの
あの 密かな 丘に行けば
色 無くした 海 広がるの
ただ 映した 月を揺らし
今この世界に ひとりでいるような
静かな時間が わたしを満たすの...

雨が 枯れ葉を 濡らしながら
冬を 静かに 運んでくるころに
ひとり 飛べない 渡り鳥は
友が去る空 震えて見上げてる
あがいても 遥か遠くで響く
彼らの声には 近づけず
傷ついた 羽根では もう二度と
温かい あの場所へは帰れぬ
雨よ高く降れ
心食らう 涙降らす影よりも 高く...

さあさあ　みなさま　支度はよいか
いろいろ　手狭な　世の中なれど
真夏の　空気に　心ははやる
己の　居場所で　それぞれ踊れ
眩しい　青空　遥かに彼方
ずずいと　沸き立つ　入道雲よ
雷　引き連れ　こちらへ参る
夕立ち　濡れるも　覚悟の上で
晴れた夜空に　花火打ち上げ
遠くのあなたと　心通わす...

ふらふらふら
気まぐれな　歩調の　猫
ふわふわふわ
人ごみに　まぎれる　夜
今日　我が身よ　どこ行く
風　行く先　示さず
我　関することなく
ただ　流れるの
閉じた心の外にある　熱狂の中にいて
冷めた気持ちと裏腹に　熱狂の中で踊る...

愛の言葉　サンキュー
いつもの調子で　はげましてくれる
表情も変えずに　我が道を行ける
そんな　きみの強さに
愛の言葉　サンキュー
いつもの調子で　涙してくれる
表情もむきだし　感情あふれる
そんな　きみの熱さに
このざわめき　理由はない
このひらめき　理屈はない...