最近の投稿作品 (40)
- 造花
- 素材
- カムパネルラ
- 紙飛行機
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手紙 CRAWL
手紙 CRAWL
―ある日、手紙が届いた。差出人は、昔別れたまま忘れかけていた懐かしい親友からだった。
―
久しぶりだね。君が手紙をくれなかったのも、僕らのせいならそれでもういいんだ。
君の願いは叶って、代わりに僕は全てを失くした。
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手紙 憂鬱な死神
手紙 憂鬱な死神
突然ボクの目の前に現れた少女は、歌うことが何よりも好きで、ボクの灰色の日々を鮮やかに染めてくれた。
そんな日々がずっと続く、そんな予感すら漂い始めたある日、少女は帰宅したボクを覚悟を決めたかのように、泣き崩した目でまっすぐにボクを見た。そして、くしゃくしゃに握り締めていた手紙を僕に握らせると、ボクが声を掛ける間もなく、大きな鎌で自分の首を切り落とした。
少女の体は消え失せて、ボクの元には手紙と大きな鎌だけが残った。
少女が残してくれた手紙には―
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語り部の白ノ娘
語り部の白ノ娘
ようこそいらっしゃいました。このたびお聞かせするのはたった一人白い髪を持った娘の物語です。
その娘は、周りの人々が皆きれいな緑の髪をしている中、いつも爪弾きにされており「生きていてごめんなさい。」そんな言葉がいつしか、口癖となっていたそうです。
そして、いつも一人森の奥で密かに聳え立つ千年樹のもと、神に願いを掛けたそうです。
孤独に生き続けることはとても寂しい。誰でもいい、私の友達になってほしい。と。
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語り部のサンドリヨン
語り部のサンドリヨン
ようこそいらっしゃいました。このたびお聞かせするのは王子と結ばれた娘の物語です。
その娘は物心つく前に両親に捨てられ、孤児院で育ち、貴族の館で使用人として働いていたそうです。
その貴族には、娘と同じくらいの年格好の令嬢がおり、その豪華な暮らしは娘にとって唯一の憧れだったそうです。
ある日、その令嬢が両親と城で行われる仮面舞踏会について話していることを聞き、その舞踏会に参加してみたい、そう願うようになったそうです。
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語り部の二人の歌姫=AliceとGaiaの詩
語り部の二人の歌姫=AliceとGaiaの詩
ようこそいらっしゃいました。このたびお聞かせするのは二人の歌姫の物語です。
二人の歌姫のうち一人は、黄金の髪を持ち取り足りのさえずるような声で歌い、可憐なる少女、アリスと呼ばれたそうです。もう一人の歌姫は、新緑の髪を持ち、森たちの囁くような声で歌い、夢を見る少女、ガイアと呼ばれたそうです。
ある時、二人は王の命令により王座の前で歌を歌ったそうです。
そして王はアリスを気に入り、二人も歌姫は必要ない、とガイアを処刑してしまったそうです。
- 最後のリボルバー
- White And Black
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語り部・人物像
語り部の人物像です。
イメージを壊したくない方はUターン。
そうでなければどうぞ。
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グッドマイバイ
命の始まる前の場所 眠りから目覚めた子供達
目の前に在るのは1人の賢者 目覚めた子供達と言葉を交わす
賢者は語る この場所の事 子供達の運命
そして白と黒2つの門の事 賢者が語るその内容は
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語り部のeight hundred
語り部のeight hundred
ようこそいらっしゃいました。このたびお聞かせするのはの大切な人に思いを伝えるためデタラメを語った少女のお話です。
その少女は、砂糖はしょっぱく、塩はとても甘く、冬は汗ばみ、夏は凍える季節だと語り、まるで見てきたかの様に、星空を泳ぎ、消えることの無い虹のアーチを潜ると語ったそうです。
そして、神様が存在して、6億の夢が全て叶い、いつしか争いごとは消え、みんなが永遠に笑いあえる、そう語る中、ところどころに君のことは大嫌いだった、ずっと一緒に居たくない、一瞬で忘れ去り、思い出になんかならない、と大切な人への思いを交えていたそうです。
少女は本当は、大切な人がどうなってしまったのか知っていたのですが、心のどこかでそれが信じられず、今はただ眠っているだけで、空腹を感じて目覚め、眠くなればまた眠り、眠り飽きれば目を覚ますと願っていたそうです。
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語り部の鎌を持てない死神の話
語り部の鎌を持てない死神の話
ようこそいらっしゃいました。このたびお聞かせするのは人を殺す術を持たない死神のお話です。
その死神は、人が死ぬ事を知る事はできても私情によって死ぬべき者を生かしてしまったり、生きるべき者を殺してしまわないように、殺すことは鎌と呼ばれる存在の仕事だったそうです。
実質仕事など割り当てられない死神は、退屈な気分を誤魔化す為、消え逝く者を探して、町を歩いていたそうです。
そんな日々を過ごす中である時、死神は可愛らしい伯爵の娘を見つけたそうです。
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語り部のココロ・キセキ
語り部のココロ・キセキ
ようこそいらっしゃいました。このたびお聞かせするのはココロを作り上げようとした科学者のお話です。
その科学者はたった独りで暮らしており、さの寂しさに耐え切れなくなり、“奇跡”とも言えるほどの出来栄えのロボットを作り上げたそうです。
しかし、そのロボットには彼が何よりも望んでいたココロという
プログラムだけが足りなかったそうです。