語り部の二人の歌姫=AliceとGaiaの詩
ようこそいらっしゃいました。このたびお聞かせするのは二人の歌姫の物語です。

二人の歌姫のうち一人は、黄金の髪を持ち取り足りのさえずるような声で歌い、可憐なる少女、アリスと呼ばれたそうです。もう一人の歌姫は、新緑の髪を持ち、森たちの囁くような声で歌い、夢を見る少女、ガイアと呼ばれたそうです。

ある時、二人は王の命令により王座の前で歌を歌ったそうです。
そして王はアリスを気に入り、二人も歌姫は必要ない、とガイアを処刑してしまったそうです。
ガイアを殺された民は、アリスに復讐を誓い、ガイアの幼馴染の少女ダナエは、王を殺すことを誓ったそうです。しかし王には誰も逆らうことができず、王族の民となり幸せを手にしたアリスは、冥界の民となり帰らぬ人となったガイアの事など忘却の彼方へと追いやり、姫に召されて王子に歌を歌い、幸せは続くものだと疑うことすら知らなかったそうです。

ついに民とダナエは、城を攻め落とし、王は血祭りが相応しくアリスはギロチンが相応しい。と王とアリスを殺してしまったそうです。そして、アリスの最期を目にしたダナエは、ガイアの墓の前に来て、
「素敵なプレゼントですわよ。」
そう言って、アリスの首を十字架の前に差し出したそうです。

いかがでしたか?私のお聞かせした物語は。次に来られたときは何の物語をお聞かせしましょうか。今日のところはここでお開きにしましょう。帰り道にはどうぞお気をつけて。よければまた、私の物語を聞きにいらして下さい。それではさようなら。

ライセンス

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語り部の二人の歌姫=AliceとGaiaの詩

語り部シリーズ23作目です。

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投稿日:2010/04/11 09:31:54

文字数:662文字

カテゴリ:小説

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