語り部のサンドリヨン
ようこそいらっしゃいました。このたびお聞かせするのは王子と結ばれた娘の物語です。
その娘は物心つく前に両親に捨てられ、孤児院で育ち、貴族の館で使用人として働いていたそうです。
その貴族には、娘と同じくらいの年格好の令嬢がおり、その豪華な暮らしは娘にとって唯一の憧れだったそうです。
ある日、その令嬢が両親と城で行われる仮面舞踏会について話していることを聞き、その舞踏会に参加してみたい、そう願うようになったそうです。
そして、仮面舞踏会の日、美しく着飾った令嬢とその両親は白からの迎えの馬車に乗り、出かけて行ったそうです。何故か、白とはまったく違う方向に。
そしてその直後、もう一台の馬車が娘の目の前に止まり、中から出てきたのは、黒いフードをかぶり、目元を隠した人物だったそうです。
その人物は娘に、
「私の頼みを聞いてくれるならば仮面舞踏会に連れて行きましょう。」
そう告げたそうです。
舞踏会にいけるのなら、と娘は頼みが何であるか聞きもせず、その人物の手をとったそうです。
チロにつき、馬車の中から現れたのは惨めな古着を脱ぎ捨て、美しく着飾った娘だったそうです。そして娘は、戸惑いながら城へと進んで行ったそうです。
城の大広間で行われている仮面舞踏会は、娘の想像をはるかに超えた華やかさだったそうです。
しかし、そこに集っている客人たちは、貴族の令嬢と入れ替わった王子を殺そうと企む刺客たちだったそうです。そして、娘もその一人で、舞踏会に参加する条件はただ一つ、王子の命だったそうです。
娘は、王子である青い髪の青年を見つけたのですが、殺すことを躊躇い、逃げ出そうとしたそうです。
しかし、踵を返し扉に手をかけようとした娘の眼に映ったのは、娘を舞踏会に連れてきた黒いフードの人物だったそうです。
それに驚いて立ちすくんだ娘に声をかけたのは、殺さなければならない青い髪の王子だったそうです。
しかし、娘の表情は仮面に隠されてしまい、王子が娘の表情に気付くことは無かったそうです。
王子に手を引かれ、娘が連れて来られたのは、人のいない小さなホールだったそうです。ホールの中心で、
ステンドグラス越しの色鮮やかな月をベールのように浴びる娘は、最期の賭けに出て、もう帰らなければならない、震える声でそう告げたそうです。
しかし王子は、それを聞き入れてはくれず、娘はナイフを強く握り、王子に切りかかったそうです。
けれど、かすり傷を負わせることしかできず、諦めた娘は全てを話したそうです。
そしてその後、王子と、その恩人となった娘は、結ばれたそうです。
いかがでしたか?私のお聞かせした物語は。次に来られたときは何の物語をお聞かせしましょうか。今日のところはここでお開きにしましょう。帰り道にはどうぞお気をつけて。よければまた、私の物語を聞きにいらして下さい。それではさようなら。
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