仙人草

時は乱世　月の濁る丑三つ
花舞えば　乱倫（らんりん）
夜道　小道　入り混じる人道（ひとみち）
乱乱（らんらん）に　滔滔（とうとう）に
名声薄れ尚も輝く名家の名の下（もと）で
語り継がれた「いろは」を守るは二つの童声（わらべごえ）
「今日の遊びはなぁに？」
舞い散れ　さぁ　無邪気に
踊り狂え　桜花
も...

堅苦しい殻など脱ぎ捨て
踏み固めろ　愛を（まちがった）
自分に向けての言葉を放て
「声をあげろ」（振り向くな）
絹の糸で縛られ育った僕らの希【のぞみ】など
ただの大人の理想と重ねただけでしょ　ふざけん（る）な
甘くみちゃだめよ
自由とかそんなの
望んでるわけじゃない
大人の屁理屈など...

右から数えた小さな星へ
まっすぐまっすぐ　上へ上へ
絵本の中で夢見た島は
光の当たらない　欲望（のぞみ）の島
壊れたおもちゃも　泣いた人形も
そのままで　そのままで
絹に縛られていたことなどは
忘れてしまえ　と諭す
あたたかい胸の奥深くの夢が尽きる前に
おいで　さぁ　ここへ...

君の泣き顔がキレイすぎたから
自己嫌悪にひたる前に逃げ出したくなった
きっと誰かに傷つけられる前に
傷つけてしまえばいくらか楽になったからだろう
水の中にいる金魚だって空気がなければ生きていけない
たしかに存在したはずの色だって水深みに溶けていく
なにも知らない　知りたくない　知らなくていい
どれが...

白く陰（かげ）った雲が　雫を降らせて
生命（いのち）への祝福を　静かに奏でる
冷たい雨の温度は肌をやさしく包んで
神様の形のない愛を送って消える
空に忘れた分の愛を届けてくれるこの雨は今
どこかで奏でられ始めた音を少しだけ聴かせてくれる
透き通った記憶の中に　いるのはあなたで
いつかの雨も最後は　晴...

【Ａ】
ずっとずっと聞きたかったことがあるんだよ
君が公開してるんじゃないかな
自分勝手に君を巻き込んでしまったけれど
君がいてくれてうれしかったのは本当さ
【Ｂ】
一秒でいい　声を聞いて
一瞬でいい　僕を見て
風よ　歌よ　お願い　ふりむかせて
【Ｓ】...

透き通った嘘の中
これが真実？
どれが本当？
脊髄を駆けめぐる遺伝子の記憶
神さまがいたとしても
月の存在の答え
きっと・・・知りもしないわ
We have beautiful world
Beautiful sea
Beautiful sky...

絶対かれないこの声が
歌うためだけに作られたのなら
どうして私はあなたと
話せるんだろう
笑い合えるんだろう
探していたもの
それは真実　存在価値
笑顔の裏側にあるものはどんな色？
―知りたい・・・―
知って欲しいの...

【A1】
真夜中の午前３時
まだ起きてる子は誰かな？
さぁ今宵、舞い踊るは
眠り姫等の悪夢
【A2】
アップルパイはどうです？
毒薬（シナモン）をたっぷりきかせた
今日は楽しいお祭りだ
歌え騒げ殺せ　乾杯！...

歌舞伎楽座（かぶきらくざ）　人形芝居
馬鹿な女の　馬鹿な人生
桜　チラ血ラ　舞う
蝶の　羽　赤　紅（あか）
カラリ　風車（かざぐるま）　カラリ
夜の明かり　月の光　ふわり
嘘が真になる
飴が空から振る
現（うつつ）を惑わして
夢に閉じこめようか？...

空は青　雲は白
当たり前のようだけど
今日のあたし
それがとても楽しい
林檎の赤　葉の緑
反対色のハーモニー
透き通って見えるのは
約束のおかげ
走りだそう！
真っ直ぐ何処までも...

三日月　空に浮かんだら
星に願いをかけようか
風が運んでくる唄は
木々たちのざわめきを呼ぶ
炭酸の中　虹色　
何も感じない空間で
呼吸が止まりそうなのを
他人事のように見つめた
溶けるような暑くやさしい夜（よ）が明ければ
朝が来る　苦しい朝...

明るいのに　その空からは雫が
外を見れば雨の音　君の歌う孤独な歌
誰も何も信じてないような
君のその瞳（め）で世界は何色に見えてるの？
全てを吸い込みそうな黒い瞳（ひとみ）が
あたしの全てを奪っていく
寂しければ空を見よう
苦しければ傷つけよう
痛かったら助けを乞おう
泣きたかったら君を呼ぼう...

～前奏～
寂（さみ）しさにも悲しみにも苦しみにも痛みにも
なんにも分類できないこの感情はなんていえばいいでしょうか？
ただ分かっていることは此（コレ）が決して恋のような
綺麗な欲望じゃなくてもっと汚い濁った色なの
「君の為なら死ねる」？
そんな昔の映画みたいな台詞は嫌（イヤ）!!
あたしはただ愛さ...