ねこかんの投稿作品一覧
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「め・ぇ・ちゃああああああああん!!!!!!!!!!」
突然飛び込んできた声に目を丸くして振り向くと同時、ソファの後ろから体当たりで抱きつかれ、メイコは飲んでいたしょうが湯を危うくこぼしかけた。
「こらぁカイト!」
ちょっと、なんか似たようなことがついこの間もなかった?何これデジャヴ?と思いながら、...【カイメイ】カイトさんのシャオメイコ【祝・DIVA!】
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薄暗いスタジオの片隅。今日の撮影の主役である2人の美男美女が、見つめあい小さな声を交わし合っている。
スタッフたちは一様に気を利かせ、決して傍には近寄らないようにしていた。
ただはたから見ればどこかぎくしゃくしたその様子は、仲睦まじいご両人の邪魔をしないための心配りというより、触らぬ神に祟りなし、と...【ぽルカ】 ひどいあなたに捕まった
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女所帯である。必然的に女性陣が強い。
それは単純に数の差と、やはりそれぞれの性格の問題だろう。
カイトもレンもそれほど自己を主張するタイプではないので、基本的にこの家の主導権は女性側にあった。
まず、台所と家計と一家の平和を預かるメイコには男性陣どころか誰も勝てない。
生まれて4年で伝説の...【カイメイ】 お兄ちゃん、お願い! 【KAITO生誕祭】
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自分の仕事も一切手を抜かず、忙しい日々の中でもちゃんと料理を作り、洗濯をし、掃除もし、下の子たちの面倒も見て、ついでにオレの面倒も見てくれる。
色々と困った所がないわけじゃないけど、それを差し引いたってメイコはものすごく頑張り屋さんで、でも彼女には頑張ってるという意識も多分なくて。
本当にメイコはよ...【カイメイ】 カイトが叫ぶ『めーちゃんなう!』
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*微妙にご注意ください*
・以前書いた「削除しますか?」の発端の話です。最後の妄想駄文まで含めて、読まれてない方には理解しづらい部分が少々出てくる気がします。もしなんでしたら先に読まれることを推奨いたします。
・カイトが病んでいます。治る見込みは一切ありません。
・カイトがひどい男です。本当に...【カイメイ】 深刻なエラーが発生しました。
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その時のルカの様子を、メイコもカイトもハッキリ覚えている。
目を大きく見開いて、口を引き結んで押し黙ったまま、まるで彼女だけ時が止まったかのように硬直して、じっと目の前にいる人物を凝視していた。
それはほんの数秒のことだったろうけど、突然の不自然な沈黙はその場にいた全員を妙な静けさで満...【ぽルカ】 あなたのことが好きです。ウソです。
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*微妙にご注意ください*
・カイトが病んでいます。治る見込みはありません。
・カイトがひどい男です。色々な意味でひどいです。
・BAD ENDではありませんが、最後まで救いらしい救いはありません。
・直接描写はありませんが、やることはやっています。というか事後です。
・4枚目は補足文というかうちの病...【カイメイ】 削除しますか?
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「好きって言ってほしい?」
キッチンで食後のお茶を淹れる私の耳に、聞こえてきたリンの声。
リビングでは、ミク、ルカ、リンの女の子勢が、ソファに座って談笑中だ。
忙しい私たちが6人全員揃って夕飯を食べられる機会はあまりない。今日はちょうどカイトとレンの男性陣が仕事でいないため、食後は簡易女子会の出来上...【メイコ生誕祭】 …せぇの 【カイメイ】
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カイトはすれ違う人が驚いて振り向くようなスピードで駅の階段を駆け降りた。
仕事帰りのメイコが自分を待っている。
久々に大ケンカをして、一日連絡がつかなくて、思わずプレゼントなんか買ってしまって、やっと繋がった電話の向こうで、怒っていたはずのメイコからかよわい声音で謝罪なんか聞かされたら、のんびりして...【カイメイ】 大人の仲直り
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MEIKO
唄い続けるんだよ
お前の前に道はない
お前が道を作るんだ
その先にあるものを考える必要はない
闇を切り裂いて
ただ 歩め
確実に 止まらずに 振り返らずに 前だけを見据えて
唄い続けるんだよ
唄うことが楽しかった。...【カイメイ】 その青は、世界を満たした
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「…メイコ…愛してる」
汗が顎を伝い、彼女の白い肌に落ちた。
応えるように頷くメイコ自身も、火照った身体に玉のような汗を散らしている。
本能と欲望と愛情をすべて綯い交ぜにして、ただ無心で求め合うだけのこの行為。
今までもこれからも、メイコのこんな姿を見られるのはオレだけだ。
頬に当てたオレの手に彼女...【メイコ生誕祭】この戦争に勝者はいない【カイメイ】
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知らなかったです、ほんとです。今日が7月31日だとか、その日がどうだとかこうだとか、ほんとに知らなかったです意識もしてなかったです。
たまたまです、ほんとです。今日はたまたま仕事もなく、たまたま特にすることもなく、たまたまちょっと出掛けてみようかと思っただけです。
知らなかったです。ほんとですよ。ほ...【ぽルカ】 いつか桃色に染まるまで 【がくぽ生誕祭】
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「……っ、……ッッ!」
「落ち着いてー」
「……ぅあっ」
「ちゃんと画面見て、集中して、…あ」
「あぁっ!!」
メイコの悲痛な声が響いた。
「ああああもうッッ!!」
ゲーム機兼コントローラを投げ出し床に突っ伏す赤いカタマリを横で眺めながら、オレは苦笑う。
「…残念」
テレビ画面には大きな『MISS×...【カイメイ】 落ちつけ、カフェオレ飲もう
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「カイト、それ6個目」
「う…」
オレ専用のクーラーボックスからモナカアイスを手に取ったら、シンクで洗い物中のメイコがこちらに背を向けたままそう言ったので、かなわん、と思いながらモナカを戻し、扉を閉めた。
アイスは1日10個まで、と定められているオレにとって、まだ午後3時の時点で6個目となるとあとが...【カイメイ】お菓子がないなら・2【レンリン】
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「もうっ!おにいちゃんとはお買い物行かないっっ!!」
帰って早々リビングに買い物袋をぶちまけ、ミクは頬を膨らませて叫んだ。
大小色とりどりの紙袋、中身は洋服だったり鞄だったり雑貨だったり。
今日は久々のオフにミクが買い物に行きたいというので、丁度同じオフだったカイトが荷物持ちとして同行したのだが。
...【カイメイ】カイトさんの男の余裕
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「お・ねーーーちゃあああああん!!!!!!!」
突然飛び込んできた声に目を丸くして振り向くと同時、ソファの後ろから体当たりで抱きつかれ、メイコは飲んでいたコーヒーを危うくこぼしかけた。
「こらぁミク!」
「おねえちゃん!!『番凩』キターーーーーーーー!!!!!!!!!!」
「……は?」
ミクはその場...【カイメイ】妹たちの番凩【祝・DIVA!】
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甘い香りが漂っていた。
レンはテーブルの上にドンと置かれた大きな円いパウンドケーキをじっと眺めてから、次にそれを置いた人物を見上げた。
「…どうしたの、メイコ姉」
「バナナケーキ焼いたの。レン好きでしょ」
「…うん」
「たくさん食べてね」
時刻は午後3時半。世間でいうおやつタイム。ここにリンがいれば...【レンメイ】 兄の恋人 【カイメイ】
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「レーンッ」
仕事を終えて帰宅し、ねーちゃんが作ってくれた遅い夕飯を食べ、風呂に入ってようやく自室に戻ってきた俺は、その行動に最初から最後までピッタリと付いて回ってきた相方に、ベッドに座った途端タックルをかまされ布団の上にひっくり返った。
「…リン。頭ぶつけるからタックル禁止」
「はーい」
元気なお...【レンリン】 100分の1の「好き」
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―――オレ達は
MEIKOと KAITOは、いわゆる実験体に近かったのだろうと思う。
幾つもの『はじめての試み』を搭載され、何年もの長い検証期間を経て、世に出された後もデータ収集と言う名の監視は続いた。
オレはそれを少し不快に思った。
メイコは何も感じなかった。
いつだったか、オレ達を造った人間がモ...【カイメイ】 欠陥品 【アペンド】
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うーんうーん、と、カイトの唸る声が聞こえる。
足の爪先も両腕も指先も精一杯伸ばしているけれど、目的のものにあと一歩手が届かない。
「どう?」
「う…あ、あといっせんち…いやごみり…」
「無理しないで。腕つっちゃう」
メイコは眉を下げて笑った。
洗面所に備え付けの収納棚、頭上一番高いところにあるその最...【カイメイ】赤と青の透明~abstract~【メイカイ】
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ルカは自室の真ん中にペタンと座り込み、携帯をじっと見つめていた。
時刻は深夜。壁にかかった時計の長針と短針がまもなく重なろうとしている。明日が今日になるその瞬間を待ちながら、ルカはただ無言で携帯を見つめていた。
そのうち、カチ、と味気ない音を立てて、二つの針が重なる。
ルカは...【ぽルカ】 ウソついてばっか 猫かぶり 【ルカ生誕祭】
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駅前で待ち合わせ
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俺シャツ
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腕の中で眠るメイコが、寒そうに肩をすぼめて身じろいだ。
昼間はまだ薄着で過ごせるくらいだったのに、夜になると途端に気温が下がる。
うだるような暑さが終わり、ホッと息をついている間に秋が過ぎ、気が付くともうすぐそこに冬が来ている。歌を歌い始めてから、1年が過ぎるのが本当に早い。
そういえば去年のこの日...【カイメイ】あなたのからだが甘いわけ【MEIKO生誕祭】
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ほんの気まぐれで、獣を一匹捕らえた。
元よりそれなりに知能のある獣だ。一から十まで面倒を見てやる必要はないだろう。寝床と風呂場、不浄場、餌さえ与えておけば、あとは自分でどうにでもするはずだ。
ただ、捕らえたその日に召使いが全身を傷だらけにして私の元を訪れ、「何が何でも逃げ出そうとします」と半分泣きそ...【カイメイ】 ネコに飼い慣らされる方法
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本日はクリプトン一家6人、顔を突き合わせての家族会議。
議題は、『アペンドの新衣装』。
ミク、リン、レンはすでに発売しているので議論の必要はない。
明らかに問題アリとされたのは、まだシルエットしか公開されていないカイトの衣装だ。
「…いやー。いつかこんなことになるんじゃないかとは思ってたんだけどねぇ...【カイメイ】 年長組とスケルトン 【アペンド】
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すり、とコートの胸元に手と頬を寄せ、メイコはまるでオレを誘うかのようなうっとりとした様子で言った。
「はぁ…カイトの胸ってかたくて好きぃ…」
対するオレは完璧なまでの真顔。しなだれかかる身体をされるがままに受け止め遠い目で答える。
「…そうだね。めーちゃんのよりはね」
「叩いていーい」
「なんで。嫌...【カイメイ】 酔っぱらいと正気の沙汰
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世の中、黄金色でにぎわうこの時期。
オレ達のような仕事の仕方をしてる人間は、そういう世間の流れはほとんど関係ないどころか、むしろ逆方向に生きてると言っても過言ではない。要するに世間様がお休みの時ほど、オレ達には仕事が舞い込んでくる。なぜならオレ達のユーザーは、平日出勤の人が少なくないからだ。
それで...【カイメイ】 めー充びより!
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カイトの部屋に入り扉を閉めた途端、抱き上げられたままでかぶりつくようにキスされた。何事かと慌てて押し返せば、あっさりと離れていく口唇。
「ちょっとスッキリした」
ニヤリ笑う顔はいかにもしてやったりと言った風で、メイコは心底呆れて眉を寄せる。
「…もう!なんなのいきなり!無理やり連れてきて!」
「もう...【カイメイ】 騎士は姫の名を呼ぶ 【MEIKO聖誕祭】
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ただいまーとリビングの扉を開く。だけど耳に馴染んだあの声が返ってこなくて、軽く首を傾げた。
スタジオから出る時、早めに仕事終わったから先に帰って夕飯の下ごしらえしとくね、という気の利いたメールをカイトから受け取っていた。
この家での暮らしがまだ私と彼だけだった頃、私たちは一生懸命練習して料理を覚えた...【カイメイ】寝言は寝て言え
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【カイト→メイコ←レン】お姉ちゃんが好きすぎる弟2人
カイトが腕を組み、フンスと鼻を鳴らしてレンを見下ろす。オレは明日から泊まり込みの仕事だ、と偉そうに告げて。
「ものすごく不本意だが、オレの留守中めーちゃんの周辺警護を頼んだぞ」
「不本意なら頼むな」
にべもないレンの冷たい一言にカイトはガアッと雄...【カイメイ】 おねえちゃん独占禁止法 【レンメイ】
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女は木々の中を駆け抜ける。
深い林の中、さらに奥へ奥へ、奥へ。道を違うことは無い。迷わない指針を知っているから。
枝々の隙間を風のごとく通り過ぎる彼女の鋭い聴覚が、己以外の呼気を感じ取った。
「―――待て!!」
放たれた声に反射的に小太刀に手をかけ、背をかがめると同時に振り返る。
十歩程先に、背の高...【カイメイ】 この鈴音、摘まれて開く命なら
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足をやられ、腕も深く傷付いていた。もう、進むことなど無理なのではと心挫けるほどに。
……しかし。
あの歌は。
あの鈴の音は。
もはや命子の頭の中から、直に耳元に鳴り響く。その音は割れんばかりに大きく、そして鮮明に。
…逃れられるわけがない。
そう悟った瞬間、命子はふと風が運んできたかぐわしい香りを嗅...【カイメイ】 この鈴音、摘まれて開く命なら 【後篇】
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設定:カイトメイコ、17歳。以上。
いやあの、まぁ久々に再会してなんやかんやあった結果、なんとかくっついた青春やろう共です。イェーイ爆発
めーちゃんが貧血起こして倒れたのでカイトが保健室運んできたら保険医が先に帰った。
さて、放課後の保健室に2人きりになりました。
で、ケンカしてたけどなんとなく仲直...保健室で、君とキスをした。
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ミーミー、ミーミー、と。
か細い声で泣いているのが、てっきりリンかと思ったら。
「めー姉、おねがいッ!」
メイコは目を丸くして、リンの腕に抱かれた小さな毛玉を見つめた。
腕に、というよりむしろリンの両の手の平に納まるというくらいの、小さな小さな白い毛玉。ふわふわとした羽毛がもそもそと動き、プルプルと...【カイメイ】 ミルクをあげよう 【KAITO生誕祭】
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