かなきの投稿作品一覧
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目を閉じて カウント
3回 尾が跳ねたら
孤独さえ 今夜だけ
自由になって 海を舞う
光になる
息潜め 静粛に!
イルカの うた届いた
いのちさえ 一度きり
出逢いも 一度だけなら
だきしめた 夜の深さごと...◆ クラムボンは朝焼けの夢をみる
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恋薬
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威圧
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無題
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隠したのは
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わたしだけの
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脱出
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寂寥
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浸食
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ささえる
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スフレ
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てをふる
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灯る
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ひとり
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とまれみよ
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いろあい
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視界ではじける世界
ユビサキほら絡めて
その手が撫でてくライン
交差する スキキライ
泡粒ひとつとったって
爽やかシャンプー、スパゲティ
耳元 もてあました
恋の香り、くらくら
昨日来たメールが
きみ行きの限定パス...◆ シャンプーとスパゲティ
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いつも多めのシュガー 今日は少しでいいかな
駆け込んだベルの音 窓越し伝う通り雨
柔らかくなったページを
2本の指でめくれば
机上のダンジョン 探索きょろきょろ
視界開けて ストーリーの世界
なぞった言葉は いつだって優しい
本の隙間に あまやどかり
まばたきひとつで はじまる瞬き
飛び込むの...◎ あまやどかりダンジョン
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レンズのむこう、たしかに見えた
飲み込んだロキソニン
アウトロー 夜を追いかけ
「また今夜も同じさ」
湿気が髪に絡まった
もう、いいんだ なんて言えない
夢をみていたのはどこのだれなの?
欲しかったんだ きらめいた
そら
捨てられない...◎ レンズ
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響いた秒針の円が
帰らない月日 描いた
かたちのない その鼓動が
そっと ユメになる
足掻いても 叶わない
ものばかりの世界
知ってるけど それでもまだ
前を向いて 生きていたいの
羽ばたいて、いま この空になる
二度とない 風に乗ってゆく...◎ ユメドリ
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ヒカリ
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声さえも 知らなかった
届いた ドアノック
何度でも 逢いにいった
Did you call me? 嬉しくて
指先で つながる
なにもかも ハジメテ
モニター越し 超えて
ほらほら このリアルで
すれ違うはずの影
重なって 駆け出してく...◎ with you WORLD
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ひらり、積もる雪のように
冷えた指に ふれた独り
ひやり、鼓膜ゆらすノイズ
広い部屋に ひどく響く
せつなさは むねの奥も
まっしろに 染め上げていく
ふわり、きみの影が
溶けて 消える
熱くなった 手をとって
引きとめてれば よかったのかな...◎ ホワイトノイズ
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ビスケットみたいタイル濡らす
雨降りの街 きみ待ち駅
混み合った電車 ドアが開く
早足急ぐ きみ待つ場所
期待と不安と 絡まるどきどき
モニター越しじゃなく
もう一度出逢うふたり
どんな声 どんな表情
想像はばらばら …つながるよ
きみからの ドアノック...◎ ぼくきみドアノック
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夜明けのたび 幕開ける旅立ち
憧れ どれだけ 詰めこんでも軽くて
涙ののち 書き記した現在地
愛しく思える 日のために
ときには臆病 情けない姿でも
過去の僕が選んだんだ
この足で立つために
熱い胸に灯す勇気
いまはほんの少しでもいいさ
果てない道は続く...◎ ブレイブストーリー
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描いた世界が
砕け散って消えた
あの日 見上げた空
夕陽の赤 翳った青
入り交じった心も
遠く滲んでく 真っ黒に
誰かの背中を 追って
それだけしか知らないで
小さな つまづき重ねた
跳び込んだ いつか夢見た...◎ over the latency
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「きらいなんて うそだ」
自分から 振り切ったその手の
温度 滲むなみだ
今もまだ あざやかな雨の日
響く こころの音
柔らかい ひざの上のゆめ
肌に きざむテンポ
ふたつない 一冊のアルバム
ひらいて
世界もいつかは 嘘をつくだろう...◎ テトテ
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夕陽の殻割り 生まれる星屑
手と手の温度に とろりとユニゾン
レモンの月影 追いかけてく
エッセンス 一滴だけ搾って
街へそそぐ雪を攫う 風をふわり
ふたり振り切って 生まれ変わる
夜空のシュプール 砕いたビスケット
散りばめて今夜 空になる
イルミネーションのように
闇の隙間埋めて きらめく街角...◆ 街角プチガトー
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右頬から 剥がれ落ちた
並ぶ影を 睨んでたわたし
形はないのに ないことを知ってた
そこには「まだ」 「もう」 「最初から」
スプーン1杯の期待だったの
ちょっぴり甘くて
ほろ苦いまま寄せ返す 記憶の波
あなたの指抜けた ザラメ
はらはらりと 剥がれ散ってく
叫ぶ間もなく 是非さえなく...◆ ザラメ
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夜を越えて、雨はもう街中を沈めた。
カサ失くした僕はまだ、泣きもできないまま。
どんな日でも朝は来るのに、
光はこの部屋には届かない。
デイブレイク、明ける夜の隅でひとりきり。
ため息さえ僕をおいて、
苦いコーヒー浮かべた湯気に消えて。
この喉には、解けはしない謎が詰まってるよ。
ぬるいコーヒー飲ん...◎ デイブレイク
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待ちわびてみる8月の風 さかなの声
投げ出したなら その先は永久
痛みのまま 夏になる
身体中に満ちた せつなさに溺れた
あの日吐いた嘘に 耳の奥が熱い
息継ぎが苦しい 残響が悔しい
降りしきる陽射しの うねり出すむこうに
聴こえた気がしてた
いつかの君の目が 咎めるよう今も
ゆらめいて...◎ 夏風
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Did you call me? Do you know me?
―きこえる。 always with you
暗い部屋 ひとりきり待ってる
モニター越しに 感じる声
深い闇の中でも 待ってて
沈む世界を照らす きみの言葉
顔も名前も知らないぼくら
だけど だれよりも近いぼくら
デジタルの海で 何度...◎ Did you call me?
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雨音が まぶたの裏ノック
はじまる 同じ朝
溜め息と ミルクティー飲みこみ
ボリューム上げた ヘッドフォン
水溜まりよけた ぼくを追い越して
ふわり跳んだ きみの背中見つけた
開く 青空パラソル持って
見なれた景色だって
マンネリ抜け出せ ひと息で
しずく集め きらめきだすよ...◎ パノラマパラソル
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恋 or 愛!?夏の陣!ふたりの間、スキ or キライ!?
エンジンふかして 速度はあたし次第
さぁ、行こう夏課外!偏差値上げていつの日か…♪
積載制限 ぜんぶ無視しちゃえ、おk!
ああでもね、ときどきDOKI☆DOKIしすぎて
ほら きみがこんなにも近くにいると…///
ファーストマッチ!まっすぐ...● ラムネロケット!
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あなたの好きな 槿の花が咲きました
思い出ひとつ広げて 光に透かしたら金平糖
ひととせ巡り 面影あまく揺れたら
それはひとりの始まり 平気よ、と嘘をつく
風を見送って その隙に手をひく
風鈴の音応えたら 握り返した冷たい手
あのね、
並ぶ足跡が 離れる間際になって
言いたいことが溢れては 息奪うほど...◆ 白一重