のんびりまたーり物書き。 MEIKO姉さんとKAITO兄さんが好き。 カイメイ大好き! 女の子は皆好き^▽^ ぽルカも気になるこの頃。 文章はシリアス多め。 イラストのほうは専ら見る専。 胸のでかい女の子が大好きです^^ ※名前変更しました。 エノセ→Juin(じゅあん)です。
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その双眸は黒曜石のように美しく、その髪は漆の如き深い黒を湛え、月光に映える肌は少女の儚さと清廉された美しさを醸し出している。
森の闇に溶け込む黒を持つ少女を、人々はこう呼ぶ。
夜に愛された娘、と。
何にも染まらない色は黒色だろう。
何ものでも思考を断ち切ってしまいたい時は、己の周りを黒で塗...夜に愛された娘
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「メイコおねーちゃんはカイト兄のこと好きなの?」
リンとレンが口を揃えて唐突にそんなことを聞いてきた。
台所にいたルカはくすりと笑い隣に座っていたミクは笑いをこらえるかのように本へと視線を注ぎこんだ。
言われた本人は顔を赤くするでも何に集中するでもなく、はっきりと「当たり前じゃない」と言った。
へー...ミク誕生日おめでとう!
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建物の光が町を照らす。
ゆらめく街灯はぼんやりと人の影をうつし、淡い光を地に放っている。
蠢く自動車も歩く人々も上からは点のように小さく見える。
室内に灯るのは机上に置かれた蝋燭の光と天井を薄らと照らす光のみ。
深紅の絨毯が暗闇に合わせるように黒ずみ、光に映し出される人を引き立てていた。
肩まで伸び...待ってる
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「王子様だったらカイト兄さんか僕かどっちがいい?」
可愛らしい表紙の本に意識を向けているミクの気を逸らそうとするようにレンはそう尋ねた。
冗談のような口ぶりではあったが瞳も心も真剣そのもの。
しかしミクは意識も視線もレンに向けることはなく、本を読みながら「カイト兄さん」とさらりと言ってのけた。
落胆...私の王子様。僕の、